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吉田羊、女優を辞めようと思うほど追い詰められた『ハナレイ・ベイ』撮影

撮影を振り返った吉田羊
撮影を振り返った吉田羊

 女優の吉田羊が2日、都内で行われた主演映画『ハナレイ・ベイ』プレミア上映会に佐野玲於村上虹郎佐藤魁松永大司監督と共に登壇。数々の作品に出演する実力派女優の吉田だが、本作撮影中「女優を辞めようと思った」というほど追い詰められた出来事があったことを告白した。

【写真】吉田羊が両親の写真を披露

 村上春樹の短編集「東京奇譚集」の一編を映画化した本作は、サーフィンに明け暮れるタカシ(佐野)と、シングルマザーとして彼を育ててきたサチ(吉田)の姿を描いた物語。吉田は、愛する息子を事故でなくして殻に閉じこもる役だったため、松永監督からは撮影現場のハワイに入る前から徹底した役づくりを求められた。

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 吉田は「今回、ハワイにはマネージャーは同行せず、成田から搭乗手続きを経てハワイまで一人でくるように」と松永監督から言われ、現地に入っても他の共演者と接することなく、常に一人で孤独を身にまとっていたという。

 しかしクランクイン初日から、あるシーンでサチとしての行動に納得がいかなかったようで、松永監督は吉田の目の前で大きなため息をついた。その瞬間を振り返った吉田は、「この作品が終わったら女優を辞めようと思いました。それだけ追い詰められて戦った現場でした」と語る。

 そんな吉田の発言に松永監督は「ため息なんてついていましたっけ?」と苦笑いを浮かべていたが、「本当に魅力的なキャストとスタッフに囲まれた撮影。自分のすべてを出し切らないと良いものにならないと思っていた」と妥協せず覚悟を決めて臨んだことを明かした。

 一方、サチの息子役に起用された佐野は、ライブを見て「あまりの輝き」に驚いた松永監督がすぐさまオファーしたという。一旦はスケジュールの都合で話が流れそうになったが、「この人とやりたいというオファーは告白のようなもの。一度断られたぐらいで、そう簡単に諦められない」という松永監督の熱い思いが実り、出演に至った。

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 キャスト、スタッフが魂を込めて出来上がった作品。“人生で一番大切な人に会いたくなる”という本作のテーマにちなみ、登壇者それぞれ「人生で一番大切な写真」を紹介する一幕もあり、吉田は両親の結婚式の写真を披露。「この二人が恋に落ちなければわたしが生まれなかった。いまだにラブラブで、この二人に人を愛することを教えてもらいました。わたしも一生添い遂げたいと思うパートナーに出会いたいです」としみじみと語っていた。(磯部正和)

映画『ハナレイ・ベイ』は10月19日より全国公開

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