永野芽郁、朝ドラ後初の映画出演!『君は月夜に光り輝く』で北村匠海とW主演
女優の永野芽郁が、累計発行部数30万部突破の佐野徹夜による同名小説を実写映画化する『君は月夜に光り輝く』で、初共演の北村匠海と共にダブル主演を務めることが15日に明らかになった。永野にとってはヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」後初の出演映画となる。公開は2019年3月15日の予定。
永野演じる渡良瀬まみずは、死期が近づくにつれて肌が光る不治の病「発光病」を患う余命いくばくもない少女。成人するまで生存した人がいない発光病のせいで、病院から出ることさえ許されない彼女は、姉を亡くして以来人の死に恐怖を抱いている同級生・岡田卓也(北村)に、ひょんなことから“代行体験”という形で自身の願いを代わりにかなえてもらうことに。その感想を共有するうちに惹かれあっていく二人の純愛を、切なくもみずみずしく紡ぎ出す。
朝ドラ後初の映画出演に際し、永野は「なんだか朝ドラのテンポ感に慣れてしまって、久々の映画の現場に緊張しています。そして久々に違う女の子を生きる不安もありますが、新鮮な気持ちで向き合って頑張りたいと思います」と緊張をにじませながらも、新たな役への挑戦に意気込んでいる。
監督・脚本を手掛けるのは、余命わずかなヒロインと同級生の青春ラブストーリー『君の膵臓をたべたい』を大ヒットさせた月川翔。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた北村は、「まず月川監督とまた映画を作れることが純粋にすごく嬉しかったです。温もりがあり、そして緊張感もある現場で芝居をすることがとても楽しみでワクワクしています」と再タッグに期待を膨らませている。
そのほかのキャストには若手から実力派まで多彩なメンバーが集結。まみずと卓也が出会うきっかけを作る同級生・香山彰役で甲斐翔真、卓也の亡き姉・鳴子役で松本穂香、卓也のバイト先の先輩・平林リコ役で今田美桜、まみずの担当看護師・岡崎役で優香、まみずの母・律役で生田智子、卓也の母・恭子役で長谷川京子、とある事情からまみずに会えない父・真役で及川光博が脇を固める。撮影は今年10月7日~11月13日の予定。(編集部・吉田唯)
<キャスト、監督、原作者コメント全文>
■永野芽郁
最初にお話をいただいた時から絶対にやりたい!と思う役だったので、月川監督の作品に出演できるという喜びと、まみずという、色んな時間を重ねていく度に魅力的な儚さを持つ女の子を演じることができるのが本当に嬉しいです。朝ドラ出演後、初の映画出演となりますが、なんだか朝ドラのテンポ感に慣れてしまって、久々の映画の現場に緊張しています。そして久々に違う女の子を生きる不安もありますが、新鮮な気持ちで向き合って頑張りたいと思います。北村匠海さんとはまだあまり現場でご一緒していないのですが、居心地の良い方なので、最後まで穏やかに落ち着いた雰囲気のままできるんじゃないかなと勝手に思っています(笑)。原作を読んでみて、まず表紙を見たときに、とても綺麗なのにどこかとても儚い印象がありました。最後まで読み終わったときに表紙の意味が分かって泣きました。まみずの心の言葉を自分が演じる事で壊さないように、お守りとして原作と共に撮影に臨みたいと思います。
■北村匠海
今回、“君は月夜に光り輝く”にて岡田卓也役を演じることになりました北村匠海です。
まず月川監督とまた映画を作れることが純粋にすごく嬉しかったです。
温もりがあり、そして緊張感もある現場で芝居をすることがとても楽しみでワクワクしています。
原作、台本を読んでみて、すごく純度の高い、そして人として大事なテーマである“命”を扱う映画に再度起用して頂けたことについてとても感慨深く、“卓也”を精一杯生き抜きたいと思います。
素敵なキャスト・スタッフの皆様と、そして初共演の永野芽郁さんとこの物語を大切に紡いでいきたいと思うと同時に、僕自身この作品に真正面から向き合って変わらない映画への愛を注いでいきます。
完成を楽しみにしていてください!
■月川翔監督
あらすじを読むと[肌が光る病気の話]と思うかもしれません。しかしこれは[命の輝き]を描く物語です。
命が終わろうとするときに、新たな始まりを見つける光のような。
原作は佐野徹夜さんのデビュー小説であり、佐野さんの人生に根差した大切な一作だと感じました。心して映画化に臨みます。
主演の永野芽郁さんは、僕がこの原作を読んでいる時期にCMでご一緒して、イメージにピッタリだと運命的に感じ出演オファーしました。北村匠海さんは『君の膵臓をたべたい』で信頼関係を結べており、真っ先に頭に浮かびました。というか彼以外考えられなかったです。
この心強いキャスト・スタッフとともに、[生きること]の感動をお届けできるよう頑張ります。
■佐野徹夜(原作者)
月川監督、主演の永野さん、北村さんによってどんな素敵な映画になるのか、僕も一人の観客として今からとても楽しみです。この作品の原作小説は、僕のデビュー作です。だからなのか、やっぱり、過剰な思い入れがある。主人公は自分の分身のようなところがあるし、そんな十代の思春期の悩みとか魂みたいなものを、僕は作品に込めた気がします。生まれてきて死んでいくこの不条理な人生を、どうやって受け止めればいいのか。作品が終わった後も続いていく人生の、何かの助けや支えになるような、生きていくことをほんの少しでも肯定できるような、そんな心に残る作品であってもらえたらと願っています。人生は無じゃないし、生きてることには意味がある。そんな当たり前かもしれないことを思うのに、十五年くらいかかってしまった、あまり立派ではない僕からのメッセージでした。