『イースタン・プロミス』続編として書かれた脚本、別の映画として制作へ!
映画『イースタン・プロミス』(2007)の続編として執筆された脚本を基に、別の映画が制作されることになったとColliderが報じた。
『イースタン・プロミス』は、ロンドンで暗躍するロシアンマフィアの人身売買ビジネスを題材に、監督デヴィッド・クローネンバーグ×主演ヴィゴ・モーテンセンで制作されたバイオレンスサスペンス。ロシアンマフィアの運転手ニコライを演じたヴィゴは、この演技でオスカーノミネートも果たした。
続編企画があることは2009年には明らかになっていたが、2012年に制作中止に。クローネンバーグ監督は、まもなく撮影に入るというところまで行ったのにもかかわらず、制作会社フォーカス・フィーチャーズが中止を決めてしまったのでどうにもできないとIndiewireに明かしていた。
Colliderによると、フォーカス・フィーチャーズはスティーヴン・ナイトが続編のために書いた脚本をとても気に入っていたため、続編としての制作は中止したものの、その脚本を使って別の映画を作ることにしたという。タイトルは『ボディ・クロス(原題) / Body Cross』で、ロンドンに暮らす移民の兄弟の姿を描いたマフィア映画になる。プロデューサーは『イースタン・プロミス』のポール・ウェブスターだが、ヴィゴをはじめとした前作のキャストは出演しない。
脚本家のナイトはかつて『イースタン・プロミス』続編の脚本について「前作よりずっといい出来。正直に言って、僕がこれまでに書いた中で最高に気に入っているものの一つ。どうにかして制作したい」と語ったことがあり、形はどうであれ、それが映画になることは歓迎すべきだろう。長編デビュー作『レディ・マクベス(原題) / Lady Macbeth』が称賛されたウィリアム・オルドロイドがメガホンを取る。(編集部・市川遥)