イ・チャンドン監督、3年ぶり来日 村上春樹原作の新作引っ提げ
韓国の鬼才イ・チャンドン監督が、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を実写映画化する『バーニング 劇場版』の初日が来年2月1日に決定し、監督が約3年ぶりに来日することが明らかになった。今年12月に来日し、記者会見を行う予定。
チャンドン監督が『ポエトリー アグネスの詩(うた)』以来、約8年ぶりにメガホンを取り、「納屋を焼く」を原作に、設定はそのままに物語を大胆にアレンジした本作。概要は、小説家を目指しアルバイトを転々として生きる主人公ジョンスが、幼なじみのヘミから正体不明の男ベンを紹介されたことによって不思議なことが起こり始める、というもの。主人公ジョンスにドラマ「トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル」、映画『ベテラン』のユ・アイン、ジョンスに「僕は時々ビニールハウスを燃やします」と打ち明ける謎めいた男ベンにはドラマ「ウォーキング・デッド」のグレン役で知られるスティーヴン・ユァン。ヘミ役には、新人チョン・ジョンソがオーディションを経て抜てきされた。
またポスタービジュアルも公開となり、テラスに並んで座るジョンス、ヘミ、ベンや、燃え上がるビニールハウスのほか、「彼女は一体、なぜ消えたのか?」という意味深なコピーが配置されている。
本作は第71回カンヌ国際映画祭のコンペディション部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞。チャンドン監督はこれまで『オアシス』が第59回ベネチア国際映画祭で監督賞を受賞。『シークレット・サンシャイン』『ポエトリー アグネスの詩(うた)』がカンヌ国際映画祭コンペティションに出品され、『ポエトリー~』で脚本賞を受賞した。(編集部・石井百合子)
映画『バーニング 劇場版』は2019年2月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開