宇宙飛行士役のライアン・ゴズリング、リアル宇宙旅行は応援側でOK
ハリウッドスターのライアン・ゴズリングが3日、都内で行われた映画『ファースト・マン』来日記念イベントに登壇。宇宙飛行士役を務めたライアンだが、リアルな宇宙旅行には興味を示さず、会場を笑いに包んだ。この日は、デイミアン・チャゼル監督、宇宙飛行士の山崎直子、月周回旅行する初の民間人に決まっている前澤友作(株式会社スタートトゥデイ代表取締役)も来場した。
【写真】来日!ライアン・ゴズリング×デイミアン・チャゼル監督
「月面着陸」から来年で50周年を迎える記念すべき年に、人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号船長ニール・アームストロングの視点で、その偉業を描いた同作。『ラ・ラ・ランド』のデイミアン監督とライアンが再びタッグを組んでいる。
オファーを受けた当初を振り返り、ライアンは「歴史的な偉業を成し遂げた人物を演じられることは光栄であると感じたと同時に、プレッシャーも感じました」と紹介。また、原作を読むことで、「自分はニールについてまったく理解していなかった」と痛感したそうで、「彼と家族との関係、ミッションを成し遂げるまでにどれだけの犠牲を伴い、喪失感や深い悲しみなどが背後にあったかを感じて、それを背負った上で歴史的人物を演じることは重荷であり、刺激的な挑戦でもあった」としみじみと語った。
しかし、「ニールさんの妻や妹、子ども、知人、同僚たちがいろんな実話をしてくださり、惜しみなく協力してくださった」と感謝を示すと、「役作りの助けになり、役に入っていきやすかったです」と自信をのぞかせる場面も。山崎から「全てがリアルでドキュメンタリーを見ているような感動を覚えました」と褒められると、デイミアン監督と安堵の表情も見せていた。
そんな中、実際に月に行きたいかと尋ねられると、「実際に宇宙にいるかのような撮影を心から楽しんだけど、それ以上に高揚したのは監督からカットがかかって、無事に地上に降り立った時なんだよね」と苦笑い。そして「僕はあんまり行きたいとは思わないので、山崎さんやこれから行かれる前澤さんの勇気には感服します」と敬意を払うと、「僕にはそんな勇気はないので、地上からはるか宇宙を見上げて、みなさんを陰ながらお応援しています」とエールを送っていた。(取材:錦怜那)
映画『ファースト・マン』は2019年2月8日より全国公開