真木よう子、SNS炎上と戦う弁護士役に爽快感
女優・真木よう子が4日、NHK放送センターで行われた土曜ドラマスペシャル「炎上弁護人」の記者会見に、仲里依紗、岩田剛典と出席。本作で、世間からバッシングを受けた人々を弁護するアウトローな弁護士・渡会美帆を演じた真木は「美帆役は、とても自分に近くて、やりやすかったです。『炎上』という人を傷つけてしまうテーマだけれども、主人公を演じて爽快感がありました」と撮影を振り返った。
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本作は、ネット世論によって「裁き」が下されかねない時代に立ち向かう1人の女性弁護士を描くヒューマンドラマ。弁護士の渡会美帆(真木)は、ある日、ネット炎上によって加害者扱いされた主婦・朋美(仲)の相談を受けるが、彼女への激しい攻撃を目の当たりにして、勝ち目の薄いSNS炎上案件に立ち向かっていく。
役を通して、SNSに対する考え方の変化があったかを尋ねられた真木は「美帆は最初、SNSは魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界だと言っているのですが、朋美と出会って考えが変わっていきます。私自身も美帆と一緒で、SNSには得体の知れないものがうごめいているのではなく、人が書き込んでいるのであって、ネット世界も“人対人”なんだなって改めて思うようになりました」と自身が感じた変化を語った。
同じ質問に対して、仲は「(ネット炎上した)朋美も、ネットのフォロワーに救われるんです。私の仕事も一緒で、楽しくSNSをやっていますが、応援してくれる人を大事にしなくちゃいけないなって。ネット記事でたまに褒められすぎることもあって、もうそんなって思ったり」と笑顔で振り返る。
また、ネットを熟知するウェブニュース記者を演じた岩田は、SNS炎上が現代における人と人が向き合うことへの難しさであると持論を展開しつつ、「(SNSは)人の思いをきちんと伝えられるツールだとも思うので、人と人が接するのと同じように、自分の生の声を書くことが大切だなと感じます」と自らのSNS観を披露していた。(取材・文/岸田智)
NHKドラマスペシャル「炎上弁護人」は12月15日放送(21時~22時13分)