ウルトラマン世界展開を強化 リブート実写シリーズは未定
円谷プロダクションは、米スターライト・ランナー・エンターテインメント並びにライセンシング・グループと、同社の人気特撮シリーズ「ウルトラマン」の世界的な展開強化に関するパートナーシップ契約を締結した。
【画像】「ウルトラマンR / B」劇場版に登場する新ウルトラ戦士
スターライト・ランナーは、複数のプラットフォームにわたって映画作品などのストーリーを展開させる「トランスメディア」を専門とする制作会社で、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『メン・イン・ブラック』『アバター』などのメジャースタジオの大作に携わった実績を持つ。
この件を報じた The Hollywood Reporter によると同社は、国際市場に向けて「ウルトラマン」シリーズをリブート。デジタル時代における“ウルトラマン神話”構築のため、実写テレビシリーズのストリーミング配信のほか、国際市場に向けた商品化企画なども進めるとしている。
一方で、円谷プロダクションによると、今回の発表は新たな作品の製作などに関するものではなく、現時点におけるシリーズ放送や配信、テレビシリーズの制作について「決定していることはございません」としている。
「ウルトラマン」シリーズは、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督や、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督などハリウッドのクリエイターにもファンが多い。かつては、アニメ「ウルトラマンUSA」や「ウルトラマンG」「ウルトラマンパワード」などが国外制作されているが、新たな海外シリーズの発表となるのか。スターライト・ランナーCEOのジェフ・ゴメス氏は同サイトへの声明で「ウルトラマンは子供時代のヒーローの一人です。このキャラクターを世界というステージに戻す使命に乗り出すことを誇りに思っています」と語っている。(編集部・入倉功一)