『ムーンライト』監督の新作『ビール・ストリートの恋人たち』特報で圧倒的な映像美
『ムーンライト』で第89回アカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンズ監督の新作『ビール・ストリートの恋人たち』(2019年2月22日公開)の特報が公開。1970年代ニューヨークに生きる若きカップルの日々を描いた圧倒的な映像美の一端が見られる。
ジェイムズ・ボールドウィンの小説に基づき、幼い頃から強い絆で結ばれた19歳のデパート・ガール、ティッシュと22歳の恋人ファニーの受難を描く本作。ある日突然、無実の罪で逮捕されたファニーと、彼を救うために奔走するティッシュとその家族の顛末を追う。
特報は、ローリン・ヒルがボーカルを務めるヒップホップグループ、The Fugees のヒットソング「やさしく歌って」をBGMに、見つめ合う二人のクローズアップ、ハーレムのストリートで親友と抱擁を交わすファニー、新しい命の誕生などが映し出される。「愛があなたをここへ連れてきた」というセリフは、ジェンキンズ監督が原作小説の中で好きな言葉だという。
ヒロインのティッシュを演じるのは、オーディションで抜擢された新人女優キキ・レイン。ステファン役は、『グローリー/明日への行進』『栄光のランナー/1936ベルリン』などのステファン・ジェームズ。
本作は、数々のアカデミー賞受賞作を生み出してきたトロント国際映画祭で観客賞2位に輝き、アカデミー賞の前哨戦とされる第76回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、助演女優賞にノミネート。ティッシュの母親を演じるレジーナ・キングが同賞のほか数々の映画賞で助演女優賞にノミネートされ、NY批評家協会賞などで受賞している。(編集部・石井百合子)
映画『ビール・ストリートの恋人たち』は2019年2月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開