ティルダ・スウィントン『サスペリア』で一人三役の怪演
『フィクサー』(2008)で第80回アカデミー賞助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントンが新作映画『サスペリア』(1月25日公開)で一人三役に挑んでいる。
本作はホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントの傑作を、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が再構築して生み出した衝撃作。ドイツ・ベルリンにある世界的に有名な舞踊団「マルコス・ダンス・カンパニー」にやってきたアメリカ人ダンサーのスージー・バニヨンが、舞踊団の闇に遭遇し、隠された恐ろしい秘密が明らかになり……。
主人公のスージーを『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンが演じている本作でティルダは、マダム・ブラン、クレンペラー博士をふくむ三役を担当。マダム・ブランは舞踊団のカリスマ振付師で、予告編では不気味な雰囲気を放っている。一方のクレンペラー博士は82歳の男性・心理療法士というキャラクターで、ティルダは特殊メイクによって年齢・性別を超えた演技を見せている(三役目は物語の核心に関係する役のため紹介は省略)。
グァダニーノ監督は「ティルダはいとも容易く、いつだって最高の演技をする。彼女には、言葉で言い表せられないほどいつも感動してきた」とティルダの高い演技力を絶賛するコメントを発表している。(編集部・海江田宗)