「宮本から君へ」連ドラに続き映画化 池松壮亮が主演続投、ヒロインに蒼井優
熱血営業マンを主人公にした新井英樹の漫画「宮本から君へ」が連続ドラマ化に続き、映画化されることが10日、明らかになった。昨年4月クールにテレビ東京系で放送された連ドラ版のキャスト、スタッフが集結し、主人公・宮本浩役の池松壮亮をはじめ蒼井優、松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らが続投。宮本と、蒼井ふんするヒロイン・中野靖子を中心にした物語となり、今秋公開予定。
原作は、1990年にモーニング(講談社)で連載開始、1992年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。連続ドラマでは、都内の文具メーカーに勤務する新米営業マン・宮本のサラリーマンとしての日々に焦点を当てた物語が展開。劇中、宮本が仕事でおかした失態の責任をとる場面があり、池松が役のために丸刈りにしたことでも話題を呼んだ。蒼井演じる靖子は、宮本の先輩・神保(松山)の友人で、のちに未熟な宮本を叱咤激励する頼れる存在となっていた。
主演の池松は、連ドラ出演時と同様、主人公の宮本というキャラクターに強い思い入れを抱いており、「宮本浩という人は、僕にとってどの歴史上人物よりも星であり、ヒーローでした」と思いのたけを吐露。「この原作が手元に来てから、随分と時間が経ってしまったような気がします。ボロボロになるまで読み漁ったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです」とコメントしている。
なお、蒼井とは昨年11月に公開された塚本晋也監督の映画『斬、』でも共演。「蒼井さんとは『斬、』から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました」と信頼関係の強さをうかがわせる。
監督も、連ドラと同様、真利子哲也監督が続投。撮影は、昨年9月29日にクランクインし、10月30日にクランクアップ。映画版の新キャストも今後、発表される予定。(編集部・石井百合子)
映画『宮本から君へ』は今秋、全国公開