20世紀最高の映画撮影に『アラビアのロレンス』全米協会がトップ10発表
全米撮影監督協会(ASC)は現地時間8日、同協会の100周年を記念して、20世紀において優れた撮影を誇る映画作品100本を発表した。作品は協会員の投票によって選ばれたもので、トップ作品として、フレディ・ヤングが撮影監督を務め、広大な砂漠のさまざまな表情と共に名シーンを演出した不朽の名作『アラビアのロレンス』(1962)が選ばれた。
協会の公式サイトでは、『アラビアのロレンス』を含む100作品を掲載。企画を主催した協会員のスティーヴン・ファイアーバーグは、このリストが、各作品の優劣を決めるものではなく、「一般の、観客の皆さまに、映画の魔法に貢献しているアーティスト一人一人への理解を深めることに役立つことを願っています」としている。
その言葉の通り、トップ10以降の順位付けはされておらず、最も古い作品がSF映画の金字塔『メトロポリス』(1926・撮影:カール・フロイント)、最新の作品が『花様年華(かようねんか)』(2000・撮影:クリストファー・ドイル)となっている。(編集部・入倉功一)
全米撮影監督協会が発表したトップ10作品
『アラビアのロレンス』(1962・撮影:フレディ・ヤング)
『ブレードランナー』(1982・撮影:ジョーダン・クローネンウェス)
『地獄の黙示録』(1979・撮影:ヴィットリオ・ストラーロ)
『市民ケーン』(1941・撮影:グレッグ・トーランド)
『ゴッドファーザー』(1972・撮影:ゴードン・ウィリス)
『レイジング・ブル』(1980・撮影:マイケル・チャップマン)
『暗殺の森』(1970・撮影:ヴィットリオ・ストラーロ)
『天国の日々』(1978撮影:ネストール・アルメンドロス)
『2001年宇宙の旅』(1968・撮影:ジェフリー・アンスワース/ジョン・オルコット)
『フレンチ・コネクション』(1971・撮影:オーウェン・ロイズマン)