横浜流星、主演作『愛唄』で親のありがたみを改めて実感
俳優の横浜流星が16日、都内で行われた映画『愛唄 -約束のナクヒト-』の親子試写会に出席し、作品を通して親のありがたみを再確認したことや、幼少期の写真を持参して一歳年下の弟との微笑ましいエピソードを明かした。
2017年の『キセキ -あの日のソビト-』のキャスト・スタッフが再び集結し、GReeeeNの名曲「愛唄」を映画化した本作。恋する勇気を持てないまま大人になった青年・トオル(横浜)が、友や詩との出会いによって、恋に全力で駆け抜けていくさまを描く。この日の舞台あいさつには、共演者の飯島寛騎、財前直見、富田靖子、川村泰祐監督も出席した。ヒロインの清原果耶は体調不良のため欠席となった。
「親子試写会」ということもあり、親子エピソードについてトークが行われるなか、幼少時代の思い出の写真を披露した横浜は「可愛い面(つら)をしていましたが、やんちゃでした」と告白。「一歳下の弟が大好きで、母が洗濯しているときに外に連れ出して迷子になったり、家で遊びに夢中になりすぎて家の窓ガラスを一緒に割ってしまったり」と当時の失敗談を懐かしそうに明かした。
そんな横浜は「反抗期が長かった」という。しかし、その後は「まず一人暮らしをしたりするなかで親のありがたみに気づき、この作品をきっかけに親に『ありがとう』という言葉も伝えるようになった。より親を大切にしなければいけないなと強く思えるようになった」と心の成長があったのだと語る。さらに「この年末年始も実家に帰っていました。家族といる時間を大切にしたいと思えるようになった。僕くらいの年の子にこれを見て親に感謝の気持ちを伝えるきっかけにしてもらえたら嬉しい」と呼びかけた。
壇上には劇中の場面写真がいくつか用意され、撮影の裏話も披露されたが、横浜は財前ふんする母親に叱られるシーンが印象に残った様子。この場面は、久しぶりに家に帰ってきたトオルが隠し事をしていたことを言わずに、母親に怒られるというもので「財前さんの温かい空気のおかげで僕は(この映画で)息子としていることができたんですけど、(このシーンでは)それが逆にキツい。叱られたときは心が苦しくて……」と振り返った。
ほかにも、ヒロインの母親役である富田にひっぱたかれるシーンもあったといい、富田が「痛かった?」と問いかけると、横浜は「全然」とにっこり。「思い切り叩いていただいてよかったです。自分もその時はトオルとしてそこにいて、集中してやることができました。富田さんに引っ張ってもらって演じられました」と感謝の気持ちを伝えていた。(取材・文:名鹿祥史)
『愛唄 -約束のナクヒト-』は1月25日公開