40分の長回しも!『十二人の死にたい子どもたち』撮影の裏側
豪華若手俳優たちの共演で注目されている映画『十二人の死にたい子どもたち』の撮影現場の様子をおさめた写真が公開されるとともに、カメラ5台を同時に使用した撮影や、40分の長回しでの撮影など、独特の撮影手法が本作で取られていたことが明らかにされた。
『トリック』シリーズなどの堤幸彦監督が作家・冲方丁のサスペンスを映画化した今作では、集団安楽死をするために集まった十二人の少年少女たちが「十三人目の死体」を発見したことで疑心暗鬼になっていく様子を描く。十二人の子どもたちを演じる俳優陣は杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈はオファーで、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗はオーディションで決まった。
人気劇作家・演出家の倉持裕が手がけた脚本には6、7ページにおよぶ場面も多く、12ページという長さのシーンもある。そんな作品の撮影は5台のカメラを同時にまわして実施する、堤監督が「祭り」と呼ぶ方法で行われた。堤監督は自作の撮影で頻繁にこの手法を使用しているという。
堤監督は「活きのいい十二人の役者の勢い・ポテンシャルの高さ、ストレートに言うと『若さ』。それゆえの危うさ、怖さなどがびっくりするくらい、いい形で撮影ができた。彼らの化学反応が想像以上に人間ドラマになり、こんなに密度の高い演技を撮ったのは初めてだった」と撮影を振り返っている。映画の公開は1月25日から。(編集部・海江田宗)