アメコミ映画初!『ブラックパンサー』アカデミー賞作品賞ノミネートの快挙
第91回アカデミー賞
マーベル映画『ブラックパンサー』が第91回アカデミー賞作品賞に見事ノミネートされた。アメコミ映画の作品賞ノミネートは史上初となる快挙だ。
『ブラックパンサー』はメジャースタジオのエンタメ大作にして、主要キャストのほとんどが黒人俳優という今までになく画期的な作品。ずっと前に破られるべきだったそんな“ハリウッドの障壁”を打ち砕き、物語に込められたアフリカ文化のルーツに対する尊敬や社会的メッセージも支持され、社会現象化。歴代3位の北米興行収入(約770億円)を上げる歴史的な作品となった。
アカデミー賞作品賞ノミネートが5作から最大10作に変更されたのは9年前。第81回アカデミー賞でバットマンを描いた『ダークナイト』が作品賞候補から漏れて物議を醸したことがきっかけとされている。それだけに今回の『ブラックパンサー』のノミネート入りは、アメコミ映画界の悲願といえるだろう。
ちなみに今年のアカデミー賞から作品賞とは別に「人気映画賞」が設けられると一度は決まったが、反発が大きく見送りになっている。その際には「アカデミーは『ブラックパンサー』を作品賞ではなく人気映画賞に回すつもりなのではないか」という批判の声も上がっていた。
メガホンを取ったのは、『フルートベール駅で』『クリード チャンプを継ぐ男』も高く評価された32歳のライアン・クーグラー監督。『ブラックパンサー』の続編でも監督・脚本の続投が決まったと報じられている。(編集部・市川遥)
第91回アカデミー賞授賞式は、2月25日(月)午前8時30分よりWOWOWプライムにて生中継