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柄本佑&安藤サクラ、夫婦そろって受賞 大賞は『万引き家族』!第73回毎日映画コンクール受賞結果

日本映画大賞に輝いた『万引き家族』(上映中)
日本映画大賞に輝いた『万引き家族』(上映中) -  (c)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

 俳優の柄本佑安藤サクラが第73回毎日映画コンクールでそれぞれ男優主演賞、女優主演賞に輝いた。柄本は『きみの鳥はうたえる』、安藤は『万引き家族』の演技で、夫婦そろっての受賞に。日本映画大賞には是枝裕和監督の『万引き家族』が選出。女優助演賞の故・樹木希林さんと合わせて3部門で受賞し、最多3冠の結果となった。

【写真】柄本佑&安藤サクラが夫婦で主演を務めた映画

 最多受賞の『万引き家族』は、『誰も知らない』などの是枝裕和監督が、親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件に着想を得て、体中傷だらけの女の子を迎え入れた一家の行く末を描いた物語。本作は第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)に輝いたほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。受賞が期待される。

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 安藤は本作で、見知らぬ少女に愛情を注ぐことで自身の傷を癒やしていく女性にふんし、『0.5ミリ』(第69回・2014年)に続いて二度目の女優主演賞を受賞。今年はNHK連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン役で話題沸騰だ。一方、柄本は同賞では今回が初受賞。『Playback』などの三宅唱監督が佐藤泰志の小説を映画化した『きみの鳥はうたえる』で、函館市の郊外にある書店に勤める「僕」に。同僚の佐知子(石橋静河)、ルームメイトの静雄(染谷将太)と三角関係を展開していた。

 実生活で夫婦の安藤と柄本は『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2009)、『追憶』(2017)などで共演。2013年公開の『今日子と修一の場合』では安藤の父・奥田瑛二がメガホンを取り、娘夫婦の安藤、柄本を主演に迎え話題を呼んだ。

カメラを止めるな!
監督賞の『カメラを止めるな!』(c)ENBUゼミナール

 監督賞は、300万円の低予算にして、興行収入31億2,000万円(昨年12月14日時点)突破の大ヒットを記録した『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が受賞。劇場用長編映画デビュー作での監督賞受賞は、『泥の河』の小栗康平(第36回・1981年)、『お葬式』の故・伊丹十三さん(第39回・1984年)に続く、毎日映画コンクール史上3人目の快挙となる。
 
 日本映画優秀賞は瀬々敬久監督の『菊とギロチン』。スポニチグランプリ新人賞の木竜麻生と2部門の受賞となった。

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 毎日映画コンクールは1946年(昭和21年)日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された。

 対象作品は、2018年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上劇場公開された映画(アニメーション、ドキュメンタリーは完成または上映した作品)。表彰式は2月14日、カルッツかわさきで行われる。(編集部・石井百合子)

受賞結果は以下の通り。

日本映画大賞『万引き家族』

日本映画優秀賞『菊とギロチン』 

外国映画ベストワン賞『スリー・ビルボード』 

監督賞 上田慎一郎『カメラを止めるな!』 

脚本賞 野尻克己『鈴木家の嘘

男優主演賞 柄本佑『きみの鳥はうたえる』

女優主演賞 安藤サクラ『万引き家族』

男優助演賞 塚本晋也『斬、

女優助演賞 樹木希林『万引き家族』

スポニチグランプリ新人賞 玉置玲央『教誨師(きょうかいし)

スポニチグランプリ新人賞 木竜麻生『菊とギロチン』 

田中絹代賞 白川和子

撮影賞 月永雄太『モリのいる場所』 

美術賞 原田満生、堀明元紀『日日是好日
 
音楽賞 Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』 

録音賞 吉田憲義『日日是好日』

アニメーション映画賞『若おかみは小学生!

大藤信郎賞『リズと青い鳥

ドキュメンタリー映画賞『廻り神楽』 

TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 日本映画部門『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-

TSUTAYAプレミアム映画ファン賞 外国映画部門『ボヘミアン・ラプソディ

特別賞 戸田奈津子(字幕翻訳家)

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