安藤政信、出演作のためバラエティー番組に「身を売った」
俳優の安藤政信が26日、都内で行われた映画『デイアンドナイト』初日舞台あいさつに登壇し、同作のためにバラエティー番組に身を売ったと明かした。この日は、主演の阿部進之介、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之(プロデューサー)も来場した。
昨夜放送されたバラエティー番組「ダウンタウンなう」の人気コーナー「本音でハシゴ酒」に出演し、突然「別にいいか」と思って所属事務所を辞めたり、台湾でトラブルに遭って監禁されたり、休日は一般女性をスカウトして写真撮影をしているなど、知られざる一面を明かして“変態”と注目された安藤。
安藤は、満席の会場に感動した様子で「ここ最近テレビづいていましたが、僕は映画俳優ですから、こういう尖った、愛のある映画に出られて、皆さんとお会いできることをうれしく思っています」とコメント。しかし、阿部、藤井監督、山田プロデューサーが企画から公開までの6年間も同作に携わったことに比べ、自身は期間が短いことを挙げ、「俺、何もやってない。(ロケ地となった)秋田の舞台あいさつにも参加したけど、ゼロから作っていろんな苦悩を分かち合ってやっていないから、正直話すことがないなと思った」と振り返った。
すると山田は「『はしご酒』やってくれたじゃないですか」とフォロー。客席から笑いと拍手が起きると、安藤は「孝之のために絶対この映画を広めたいと思って身を売った」とぶっちゃけ。さらに、「自分は映画俳優だから、イメージがあるじゃん。プライベートは謎めいているとか言われているから……」と決死の覚悟であったかのように語った。ところが山田は「でも、時間の問題と思いますよ」と斬り込むと、阿部と「バレるのは」と自然にシンクロして安藤をぶった切り。会場が沸くと、安藤も「シンクロしたぞ」と後輩二人の裏切りを笑っていた。
同作は、「善と悪」「人間の二面性」をテーマに、父を死に追いやられた男・明石幸次(阿部)が復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていくさまが描かれる。(取材:錦怜那)
映画『デイアンドナイト』は公開中