『映画刀剣乱舞』キレッキレの殺陣がアツい!敵大太刀役にも熱視線
『映画刀剣乱舞』が18日に公開され、興行通信社が発表した公開週末の全国映画動員ランキングで5位につけるなど好スタートを切った。本作では、本格的な殺陣などアクションが話題となっている。
これまでアニメ化、ミュージカル化、舞台化など、さまざまなメディアミックスを展開してきた刀剣育成シミュレーションゲームを映画化した本作。有名な刀剣が変貌した“刀剣男士”たちが「本能寺の変」の改変を防ぐべく、激しいバトルを繰り広げていく。初の映画化とあってファンの期待も高かったが、週末の「ぴあ映画初日満足度ランキング」(ぴあ調べ)では94.1点で1位に輝いており、大好評の様子。
本作には2.5次元界のスターキャストが揃い、舞台版にも出演する三日月宗近役の鈴木拡樹や山姥切国広役の荒牧慶彦をはじめ、北村諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀といった面々が集結。演出にもファンにはたまらない計らいが用意されているということで、SNSなどに称賛の声が多く寄せられている。一方で、本作を刀剣乱舞の“入門編”としても楽しめるという感想も少なくない。
本作では切れ味ある本格的な殺陣が大きな見どころ。初日舞台あいさつの席では「アクションも激しく、とても過酷な現場」とメガホンを取った耶雲哉治監督が口にしているように、撮影は約1年前にタイトなスケジュールと極寒のなか行われたそう。舞台版との違いにキャストたちは戸惑うこともあったというが、鈴木は「アクションチームが、しっかりカメラ割りを含めて指導してくれたおかげで、イメージがしやすかった」と難易度の高い撮影を乗り越えたと振り返っていた。
そんななか映画を観たファンから刀剣男士たちとともに熱い視線を浴びているのが、時間遡行軍の大太刀役で出演した阿見201。阿見は中世の西洋甲冑を着て闘う競技「アーマードバトルフルコンタクト」の日本代表として世界選手権にも出場した経歴の持ち主。201センチという高身長と運動能力を生かして、圧巻の存在感で華麗な演技を披露している。その阿見は、昨年公開の『走れ!T校バスケット部』でバスケ部員の高校生役を務めたほか、今年はNHKの大河ドラマ「いだてん」に伝説の柔道家役として出演。今後も映画『キングダム』のランカイを演じるなど、ポテンシャルを生かした存在感のある役どころを担う。
本格的な殺陣などアクションに熱視線が注がれる本作。秀吉役の八嶋智人、信長役の山本耕史という演技派が出演していることもあり、時代劇としてのクオリティーの高さに感嘆する感想も多く見受けられる。リピーターも多い本作だが、今後も勢いが増していくことも予想される。(編集部・大内啓輔)