西島秀俊「任侠学園」映画化でヤクザに!西田敏行とダブル主演
今野敏の小説「任侠学園」が、西島秀俊と西田敏行のダブル主演により映画化。今秋公開されることが決定した。経営がうまくいかなくなった私立高校の理事長に就任した組長が、子分たちを率いて建て直しを図る物語で、西島が生真面目な性格のナンバー2に、西田が困った人をほっとけない昔気質な組長にふんする。メガホンをとるのは、テレビドラマ&映画「ATARU」やドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」「民王」などの演出、監督を務めてきた木村ひさし。
原作「任侠学園」は、テレビドラマ「ハンチョウ ~神南署安積班~」「ST 赤と白の捜査ファイル」など多くの作品が映像化されてきた今野の、累計45万部を突破する「任侠」シリーズの第2作。義理人情の正義を貫く任侠団体・阿岐本組(あきもとぐみ)の活躍を描くもので、第1作では出版社、第3作では病院、第4作では銭湯の経営再建が描かれた。2月1日からは映画館を題材にした第5弾「任侠シネマ」が読売新聞オンラインで連載開始される。
西島が演じるのは、「親分の言うことは絶対」をモットーとし、真面目過ぎるゆえに時に空回りしてしまう阿岐本組ナンバー2の日村。西島は「今まで演じたことのない、全く新しいキャラクター」と評し、「何が正しく何が間違っているのか、誰もが迷うこんな時代だからこそ、“昔気質”の真っ直ぐ過ぎる日村のような男が新たな道を切り開いてくれるのではないでしょうか」とその魅力を明かす。
一方、映画『アウトレイジ』シリーズでもヤクザを熱演し話題を呼んだ西田が、阿岐本組・阿岐本組長に。『アウトレイジ』とは打って変わって人情に厚いキャラクターで、西田は「本作で生きるヤクザたちが示す、『お互いを愛し合い、見つめ合い、そして理解し合う』というある種の一本筋を通すという“任侠道”は、万国共通の人々が幸せになるための一本の道だと思います」とコメントしている。
2人は2008年公開の映画『丘を越えて』などで共演。コメント全文は以下の通り。(編集部・石井百合子)
<西島秀俊>
本作はこれまでのキャリアの中で大きな意味を持つ作品の一つになると確信しています。日村という役は今まで演じたことのない、全く新しいキャラクターです。何が正しく何が間違っているのか、誰もが迷うこんな時代だからこそ、“昔気質”の真っ直ぐ過ぎる日村のような男が新たな道を切り開いてくれるのではないでしょうか。念願の親分役、西田敏行さんの怒涛のアドリブに日々応え続けた素晴らしい共演者の皆さんのキレッキレの名演。平成から新しい時代へ変わる節目の年、笑って泣ける世直しエンターテインメントを是非劇場でお楽しみください。
<西田敏行>
この映画は今の時代にとって、とても画期的な作品になりそうでワクワクしています。本作で生きるヤクザたちが示す、「お互いを愛し合い、見つめ合い、そして理解し合う」というある種の一本筋を通すという“任侠道”は、万国共通の人々が幸せになるための一本の道だと思います。この映画が、今悩んだり、くすぶっている皆さんを勇気づけるエネルギーとなるような作品になれば嬉しいです。
映画『任侠学園』は今秋全国公開