岡田准一「燃えよ剣」映画化で土方歳三役 共演に柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明
俳優の岡田准一が、司馬遼太郎の歴史小説に基づく映画『燃えよ剣』(2020年公開)で、新選組副長・土方歳三(ひじかた・としぞう)にふんすることが11日、明らかになった。監督・脚本は、同じく司馬の小説が原作の映画『関ヶ原』(2017)で岡田とタッグを組んだ原田眞人。共演に、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介(Hey! Say! JUMP)、伊藤英明ら。岡田は土方役を「身に余る大役」とし、「以前に原田監督作品に出演させていただいた『関ヶ原』に続き日本の変革の1つです。変革の時代を演じることは、やりがいのあるタフな作業になりますが、共演者の皆さん、スタッフの皆さんとこの作品を乗り越えて行きたいと思います」とコメントしている。
原作の「燃えよ剣」は、土方歳三を主人公に、近藤勇(こんどう・いさみ)、沖田総司(おきた・そうじ)ら新選組の人生と、激動の幕末を描く物語。1962年から1964年にかけて「週刊文春」で連載され、単行本・文庫を合わせた累計発行部数は500万部を突破した。
主演の岡田と原田監督は本作が2度目のタッグ。『関ヶ原』で安土桃山時代の武将・石田三成を演じた岡田が、本作では幕末の志士・土方歳三に挑戦。幕府に忠誠を誓い、混乱期の中、類まれな手腕で組織を統率していく設定で、岡田は「土方歳三の人生を覚悟と畏敬を持って楽しんで演じたいです」と意気込みを語る。
本作には、「軍師官兵衛」(2014)で天才軍師・黒田官兵衛にふんした岡田をはじめ、大河ドラマの主演を務めた面々が集結。「おんな城主 直虎」(2017)で井伊直虎を演じた柴咲コウが、土方と惹かれ合うお雪に。「西郷(せご)どん」(2018)の西郷隆盛(吉之助)役も記憶に新しい鈴木亮平が、新選組局長・近藤勇に。
そのほか、病に倒れるカリスマ剣士・沖田総司役に山田涼介、土方や近藤に狙われることになる新選組初代筆頭局長・芹沢鴨(せりざわ・かも)役に伊藤英明が決定している。
撮影は2月から4月にかけ、京都・滋賀・岡山などを中心に行われる予定。「池田屋事件」が起こった旅館・池田屋を、オープンセットで再現。倒幕の流れを決定づけた事件を、迫力の殺陣を交えて描くという。(編集部・石井百合子)