木村拓哉『マスカレード・ホテル』大ヒットに感謝
俳優の木村拓哉が16日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『マスカレード・ホテル』大ヒット御礼舞台あいさつFINALに登壇、本作の大ヒットに「皆さんのおかげ」と感謝の思いを語った。この日は、長澤まさみ、鈴木雅之監督も出席した。
東野圭吾の人気小説を実写化した本作は、連続殺人事件を解決するために、警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村)が一流ホテルに潜入捜査をするさまを描いたミステリードラマ。1月18日の初日から30日目を迎える16日には動員280万人、興収36億円を突破。この大ヒットを記念して、今回の舞台あいさつが実施された。この日の模様は47都道府県の138スクリーンで同時生中継も行われ、全国の観客が見守った。
大勢の観客で埋まった会場を見渡した木村は「今日ここに来てくださった皆さんもそうですし、今、日本全国で中継をご覧になってくださっている皆さんもありがとうございます。公開から1か月が過ぎたんですが、こういう形で舞台あいさつをさせていただけるのは、それだけ皆さんが劇場で受け取ってくださった証しだと思います。本当に感謝しています」とあいさつ。長澤も「たくさんの方に観ていただけて嬉しい気持ちでいっぱいです。撮影は1年以上前なので、やっと皆さんのところに届いたんだという安心感と、気に入ってもらえるのかなという不安がありましたけど、(大ヒットということで)たくさんの方にこの映画を気に入ってもらえたのかなと思っているので、今日はうれしい気持ちです」と晴れやかな顔を見せた。
鈴木監督が「木村君がこれだけ出ていたのは珍しいんじゃないの?」と指摘するほどに、映画をヒットさせるために数多くのプロモーション活動を行ってきた木村は、「新田刑事の潜入捜査にかけていろいろなところに潜入させてもらいました」と満足げな笑顔。一方の長澤は「実は木村さんにドッキリを仕掛ける企画があって。小日向さん(小日向文世)と二人でやる気満々で、どうやって驚かせようかと思っていたんですけど、途中で木村さんが(ドッキリに)気付いちゃって。その番組のスタッフが、この企画はきついんじゃないかということで撮影がなくなっちゃったんです。先輩の観察眼はすごいなと思いました」と幻の企画があったことを明かす。
それには木村も「ごめんね」と申し訳なさそうな様子を見せつつも、「長澤さんは去年の年末は毎日、舞台をやっていて。僕もその舞台を観に行かせてもらいましたけど、あの舞台をやっている最中、休演日に(レストランの人気メニューの)10位から1位まで当てないといけないロケを夜中の2時までやっていたんです」と長澤の体調を心配しつつ、その頑張りをねぎらっていた。(取材・文:壬生智裕)