柳俊太郎、撮影の苦労語る!オムニバス映画『LAPSE』が初日
俳優の柳俊太郎が16日、都内で行われたオムニバス映画『LAPSE』初日舞台あいさつに登壇し、撮影中の初体験を打ち明けた。この日は、SUMIRE、中村ゆりか、志真健太郎監督、アベラヒデノブ監督、今野里絵監督(HAVIT ART STUDIO)も来場した。
同作は、『青の帰り道』『デイアンドナイト』などに携ってきたクリエイティブチーム BABEL LABEL による、未来を描いた3篇から成る物語。
母親を殺す未来を宣告されたアマ(柳)が運命に抗いながら生きる姿を描いた志真監督の『SIN』で主演を務めた柳は、「台本を読んだときに、丁度Netflixの『ブラック・ミラー』という作品にはまっていたので、近未来の話で近いものを感じました」と回顧。それを志真監督に伝えたところ、「『まさにそれ!』とイメージの共有ができた」そうで、「今まで近未来の話でリアリティーのある作品はあまりなかったから楽しみだと思いました」と喜びを語った。
撮影中の苦労を尋ねられると、基本、カメラマンが自分の目の前に差し出すiPhoneの映像を見ながら台詞を言わなければいけなかったそうで、「初めてだったので、めちゃくちゃ難しかったです」と苦笑い。志真監督もカメラマンが柳につきっきりでiPhoneを向けているさまを「走ったりもしていたからから、二人でダンスしているみたいだった」と思い返して笑っていた。
映像制作チーム「HAVIT ART STUDIO」による『リンデン・バウム・ダンス』で人工知能に医療をゆだねている2038年に生きる大学生のヨウを演じたSUMIREは、「映像的にはアートムービーに近い」とアピール。また、延命治療を受ける祖母を思う役柄でもあり、それに関しては「おばあちゃんに対する思いなど、そういうヨウの本質的な部分が素の自分と近しいので、役に入りやすかったです」と振り返った。
クローン人間が主人公の『失敗人間ヒトシジュニア』を担当したアベラ監督は、「最初はクローンの話で、もう一人自分がいて、どっちが本物や? みたいな話を書いていたら、プロデューサーから『観たことある』と言われて何度も脚本を練り直した」と肩を落としながら、最終的にはブラックコメディーの自信作にたどり着いたことを報告していた。(取材:錦怜那)
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