主演女優賞は『女王陛下のお気に入り』オリヴィア・コールマン!
第91回アカデミー賞
現地時間24日、第91回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、映画『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマン(45)が主演女優賞に輝いた。初ノミネートにして初受賞を成し遂げた。
【画像】美女たちが女王の寵愛をめぐってバトル…『女王陛下のお気に入り』
『天才作家の妻 -40年目の真実-』のグレン・クローズが大本命だっただけに、オリヴィア本人も驚きの表情。「おかしな話ね。オスカー像を持っているわ」と切り出すと「子供たち、家で見ていると思いますが……見ていないならいないでいいけど、見てるといいな。このようなことは二度と起こらないだろうから」と大感激の様子。数え切れない人々、そして夫に向けて「ありがとう。あなたは親友です、愛しています。25年間あなたはわたしを一番サポートしてくれました」と感謝を述べると、真摯で素直なスピーチにスタンディングオベーションが送られた。
『女王陛下のお気に入り』(ヨルゴス・ランティモス監督)は、18世紀初頭のイングランド王室を舞台に、女王の寵愛をめぐって争う女性たちのドロッドロなバトルを描いたドラマ。オリヴィアが務めたのは、病弱でワガママなアン女王役だ。周囲に操られるだけの女性かと思いきや、ふいに顔をのぞかせる権力の使い方を知り尽くした狡猾さまで鬼気迫る演技で体現し、第75回ベネチア国際映画祭での最優秀女優賞を皮切りに、第76回ゴールデン・グローブ賞、第72回英国アカデミー賞(BAFTA)など賞レースを席巻した。
オリヴィアは、テレビ界での活躍も目覚ましく、「ナイト・マネジャー」でゴールデン・グローブ賞助演女優賞、「ブロードチャーチ」で英国アカデミー賞主演女優賞に輝くイギリスの演技派女優。ランティモス監督作は『ロブスター』(2015)に続く出演となった。(編集部・市川遥)
第91回アカデミー賞授賞式は、2月25日(月)午前8時30分よりWOWOWプライムにて放送中(夜9時より字幕版放送)