映画界のシンデレラガール!17歳の美少女・森七菜、ブレイク待ったなし
いま“シンデレラガール”と聞いたら、映画界では間違いなく女優の森七菜(もりなな)の顔が浮かぶ。
大ヒットを記録した映画『君の名は。』の新海誠監督が手がける新作映画でヒロインの声優に抜てきされ、にわかに注目度が増している。
2001年生まれ、現在17歳の森は透明感あふれる美少女。決して派手な顔立ちではないにもかかわらず、一目見てハッとさせられるような凛とした空気の持ち主だ。2016年夏に地元の大分県でスカウトされたことをきっかけに芸能界入り。その直後に早くもCMに出演。デビューからはまだ3年と経たない新人だが、新海監督による新作アニメーション映画『天気の子』(7月19日公開)で、2,000人の中からオーディションでヒロイン声優の座を射止めた逸材だ。
新海監督作品では『君の名は。』でネクストブレイク女優だった上白石萌音が作品のヒットと共に一気に注目の的となったことが記憶に新しい。上白石はそれ以前から映画『舞妓はレディ』や『ちはやふる』シリーズで女優としての評価が高かったものの、その名を広めたのは『君の名は。』への出演があってこそ。今夏一番の注目作と言っていい『天気の子』は、森にとって飛躍への足掛かりになるはずだ。
さらに森の才能に目を止めたのは新海監督だけではないことにも注目だ。事務所に所属してすぐに受けたオーディションに合格し、行定勲監督がメガホンを取った WEB CM に出演。園子温監督が総監督を務めたオリジナルドラマシリーズ「東京ヴァンパイアホテル」(Amazonプライム・ビデオ配信)、白石晃士監督の映画『地獄少女』(今秋公開)、岩井俊二監督の『Last Letter』(2020年公開)と日本の映画界をけん引する監督たちの製作現場を続けて経験することになる。
名監督に見出された若手女優には、最近では広瀬すず(『海街diary』是枝裕和監督)、二階堂ふみ(『ヒミズ』園子温監督)、小松菜奈(『渇き。』中島哲也監督)らがいる。第一線で活躍するトップ女優となった彼女たちはみな、恩師との出会いを貴重なものとして振り返っている。
一方で転機とも言うべきチャンスをつかみ、その経験を糧に成長できるかはもちろん俳優の力量にかかっている。デビューから3年経たずして豊かな経験を積んできた森。フレッシュな魅力の中に一本筋が通ったような芯のある演技。ほんわかした見た目から一転して意志の強さを感じさせる表現力は“未完の大器”として抜群のポテンシャルを秘めている。
素顔は映画館で1日中映画を観て過ごすことが趣味なほどの映画好きでもある。「好きこそ物の上手なれ」と言うように、その経験と映画への意欲は地道ながらも確実に積み上がっていくことだろう。
また、同時にテレビドラマ界でも頭角を現しつつある。昨年放送された神木隆之介主演「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」ではイジメに遭う少女を演じ、新垣結衣&松田龍平主演「獣になれない私たち」では過去の回想シーンに登場。メインの役どころではなくとも、確かな存在感を示して爪痕を残した。現在は菅田将暉主演ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」にアニメ好きの生徒・堀部瑠奈役で出演しており、同年代の役者がそろう環境で大いに刺激を受けているに違いない。
標準語に加えて出生地の大阪弁、生まれ育った地の大分弁という3つの地域の言葉を表現できることも森の密かなアピールポイント。ブレイクはもはや時間の問題だ。(編集部・小山美咲)