高橋一生&川口春奈、初共演で奇跡の化学反応『九月の恋と出会うまで』
映画『九月の恋と出会うまで』(公開中)でダブル主演を務める高橋一生と川口春奈。初共演となる2人が時空を超えて思い合う、素敵すぎるカップルを好演している。
「書店員が選んだもう一度読みたい文庫」恋愛部門第1位に選ばれた松尾由美の同名小説を映画化した本作。ちょっと不思議なマンションに引っ越してきた志織(川口)と、小説家を志す隣人の平野(高橋)による時空を超えたラブストーリーが展開する。突然届いた“未来からの声”によって命を救われた志織は、平野からタイムパラドックスによって1年後に志織が消えてしまうことを告げられる。運命を元通りにするために未来からの声の主を探し始めた2人は、障壁を乗り越えるべく手を取り合って奮闘していくことに。
SFの要素がラブストーリーに織り込まれた本作で、初共演を果たした高橋と川口の恋模様が微笑ましい。実年齢では10歳以上の年の差がある2人だが、それぞれの個性を引き立てるキャラクターによって、お似合いのカップルとなっている。高橋が演じる、どこか風変わりなところのある平野は、志織の隣人で小説家志望という役どころ。ふわっとしたパーマに丸眼鏡というお洒落な雰囲気で、ときどき寝癖をつけたままでいるなど、どこか愛すべき人物として描かれる。朴訥とした様子や真面目で几帳面な性格など、高橋の本領発揮といえる魅力が詰まっている。
一方の川口は、カメラが趣味で旅行代理店勤務の志織を演じている。お茶目なところもあり、自然な表情が可愛らしい女性で、大人な魅力を漂わせている平野とのギャップが絶妙だ。そんな彼女が平野と知り合うことになる引っ越し先のマンションのどこかファンタジックな雰囲気も魅力的で、物語の世界観ともほどよくマッチしている。そして、志織が“未来からの声”の指示で平野の行動を追跡する際の“探偵”姿も絵になっている。
撮影中、川口は高橋のことを「平野さんにしか見えなかった」と表現するほどのハマり役だったが、高橋が恋愛映画で主演を務めるのは、今回が初めてのこと。土曜ドラマ「みかづき」(NHK総合)では天才的塾講師・大島吾郎を演じていたが、またひと味違う表情をみることができそう。今後も時代劇『引っ越し大名!』(8月30日公開)や、ラブドール職人と妻との危うい関係を描く『ロマンスドール』(2019年秋公開)など、毛色の異なる話題作に出演する予定となっている。川口はドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ)で新人弁護士役を担うなど活躍中。
2人の織り成す恋模様を彩る共演陣は、浜野謙太、中村優子、川栄李奈、古舘佑太郎、ミッキー・カーチスら。映画『猫なんかよんでもこない。』『わたしに××しなさい!』などの山本透が監督を務める。主題歌にはandropの「Koi」が使用されている。(編集部・大内啓輔)