稲垣吾郎、13年ぶり声優挑戦!『海獣の子供』追加キャストに蒼井優、渡辺徹、富司純子
俳優の稲垣吾郎が、漫画家・五十嵐大介の人気作品をアニメーション映画化した『海獣の子供』(6月7日全国公開)で声優を務めることが明らかになった。本作で主人公・琉花(声・芦田愛菜)の父親の声を担当する稲垣は、2006年公開の『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』以来、実に13年ぶりの声優挑戦となる。また稲垣のほか、追加キャストとして、蒼井優、渡辺徹、富司純子の参加も決定した。
原作「海獣の子供」は、中学生の少女・安海琉花(あずみ・るか)が、ジュゴンに育てられた少年とその兄に出会ったことで、不思議な事件に巻き込まれていく姿を描いたファンタジー。アニメーション制作は、『鉄コン筋クリート』『ムタフカズ』などで、エッジの効いた映像を表現したSTUDIO4℃が担当する。
久々の長編アニメーション映画となる稲垣は、主人公の父親で水族館に勤務する安海正明(あずみ・まさあき)の声を担当。本作について、「大人が観ても考えさせられるような深遠さがあり、子どもが観たら理屈を超えたところで、感じるものがちゃんとある」と作品の奥深さを語っており、「僕も幼少の頃に観て『僕にはまだまだ分からない部分があるな』と思った映画でも、いまだに、ひとつのシーンやキャラクターの声が鮮明に脳裏に残っている作品があったりします。この映画も、いまの子どもたちにとってそういう作品の一つになってくれたらいいなと思っています」と期待を込めている。
また、原作の大ファンだという蒼井は、主人公の母親・安海加奈子(あずみ・かなこ)役を務める。本作のオファーが来た際には「やりたい!」と即答したそうで、「収録に当たり本編映像を少し観たのですが、原作を読んでいた時に自分の頭の中で思っていた以上の“色”に溢れていて、想像をはるかに超えて凄いことになっていました。生きていることにもう一度ワクワク出来る作品なので、たくさんの人に観ていただきたいです」とコメント。『鉄コン筋クリート』以来、久々のSTUDIO4℃作品となる彼女の声の演技にも注目だ。
そのほか、渡辺は主人公が所属するハンドボール部の先生役、富司はジュゴンに育てられた兄弟を見守る不思議な人物・デデ役を担当する。監督はテレビアニメ「宇宙兄弟」「逆転裁判」などの渡辺歩、音楽を巨匠・久石譲が務める。(編集部・倉本拓弥)