亀梨和也、「心の誠実さ」がにじみ出るような芝居 主演ドラマで掲げる挑戦
KAT-TUNの亀梨和也が、二階堂ふみと共にダブル主演を務める連続ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」。本作で生真面目で正義感が強い巡査部長・菊田和男を演じる亀梨が、仕事に対してストイック、一本筋が通ったブレない立ち振る舞いなど、キャラクターと重なる部分について語った。
原作は、人気作家・誉田哲也のベストセラー警察小説「姫川玲子シリーズ」。過去に竹内結子主演でドラマ化や映画化もされた人気作品を、キャスト、スタッフを一新して再構築。27歳で警部補に昇任した女性刑事・姫川玲子(二階堂)が、菊田をはじめとする“姫川班”メンバーと共に難事件解決に挑む。
亀梨は「原作や映像化された前作があるので、作品へのイメージを強く持っている方が多い」と前置きすると、「だからこそ、いい意味で覚悟を持って、思い切りの良さをチームとして出していきたいです」と過去に映像化された作品であるがゆえに、大胆なアプローチで“新しい表現”に積極的にチャレンジしていく姿勢を見せる。
菊田という人物を演じるにあたり、亀梨は「しっかりとキャラクターを理解しながらも、新たな作品としてどういう味つけをしていくか。自分のなかで菊田の良さを表現したい」と意気込む。菊田の魅力を「仕事や同僚に対して誠実に向き合う姿勢」と表現する亀梨は、こうした部分をどこまで滲み出させるか、その距離感を監督と現場で入念にディスカッションしているという。「ビジュアル的な格好良さではなく、心の誠実さがジワリと伝わるように」と語るように、その引きの芝居が本人にとって、大きな挑戦の一つのようだ。
「心の誠実さ」という意味では、亀梨自身にも、KAT-TUNのメンバーとして、そして個人として仕事に向き合う姿勢に共通する部分を感じる。亀梨は、「菊田の年齢も実際の自分と近いこともありますが、年下の上司(姫川)に就く葛藤や、同僚との関係性など、30代っていろいろなことを考える年代。共感する部分は多いです」と語っており、自身の年の重ね方と菊田がリンクすることによって生まれる“人間味”が、どれだけ表現できるかも注目ポイントだという。
また亀梨は、監督から「ビジュアルや衣装を含め、もさっとしてほしい」というオーダーがあったことを告白。アイドルとしてカメラの前に立つ機会が多いこともあり、「普段は『どうやったら格好良いと思ってもらえるか』という気持ちで過ごす時間が長いので……」と苦笑いを浮かべる亀梨だが、近年は映像作品で「アイドル感」が抜けた役柄を求められることも多くなっており、「“亀梨和也濃度”が年々薄まっていければいいなと思っています」と役作りへのアプローチ方法を述べていた。(取材・文:磯部正和)
ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」はフジテレビ系にて4月11日より毎週木曜夜10時~放送(初回は夜9時より2時間スペシャル)