岸田繁「リラックマとカオルさん」全音楽を作曲!主題歌はくるり
人気バンド、くるりの岸田繁がNetflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」(4月19日配信スタート)の音楽を担当することが20日、Netflixより発表された。主題歌はくるり書き下ろしの「SAMPO」に決定し、主題歌がBGMに用いられた予告編も公開となった。
2003年に誕生以来愛される「リラックマ」を、NHKキャラクター「どーもくん」で知られるドワーフの制作・プロデュースによりストップモーションアニメ化した本作。初めて登場する、ちょっとトボけたアラサーOLのカオルさん(声:多部未華子)と、いつの間にかすみ着いたリラックマ、コリラックマ、キイロイトリの悲喜こもごもを、四季の移ろいと共に描き出す。
本作の全楽曲を、瑛太&松田龍平共演の『まほろ駅前』シリーズ(2011・2014)などの映画音楽も手掛ける岸田繁が制作。もともと「リラックマ」というキャラクターについて岸田は、「シンプルで愛らしいのに、シンメトリックでクールな印象」を持っていたという。
岸田が楽曲制作にあたって意識したのは、「リラックマたちの動きに合わせたリズムや、全体的にのんびりとしたムードを作ること」。作り込み過ぎないこと、そしてアナログと最新技術の融合を注視した。「一筆書きを意識してモチーフをさっさかと作っていきました。人形を使ったストップモーションアニメということで、アナログ的なものと、最新の技術の融合を、劇中音楽の中でも追随しました。ウクレレやギターの音なんかも、敢えて生楽器を使わずにプログラミングで作っています」
予告編には岸田の温もりあふれるユニークな音楽と、思わず口ずさみたくなるようなくるりの軽快な主題歌「SAMPO」を挿入。「ただいま!」と帰宅するカオルさんをリラックマたちが出迎えるシーンに始まり、職場でもプライベートでも試練続きのカオルさんの「アラサー女子あるある」、そんな彼女を癒やすリラックマたちとの交流が収められている。
風になびく鯉のぼりの動きを真似したり、大勢の雪だるまたちとともにダンスしたり、お団子を食べながら夜の花見をしたり。リラックマたちの愛らしさと四季を切り取った映像には絶大な癒やし効果が。終盤、「SAMPO」のリズムに合わせてカオルさんが踊りながら歩く様子にはウキウキすること必至だ。その一方で、リラックマが縄で拘束されたドキッとする映像もあり、一筋縄ではいかないエピソードも予感させる。
岸田は、本作を「どのシーンも、ほんのり心に織り目があることに気付くような、人肌感のある物語になっていると思います」と紹介。「カオルさんのアッサリとしたキャラクターと、季節感あふれる物語のシーンに、観ている人たちも引き込まれるのではないでしょうか」と呼び掛けている。(編集部・石井百合子)
Netflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」(13話・各11分/4K対応)は4月19日より全世界独占配信