斎藤工、松田聖子の声に惚れ惚れ「鼓膜が幸せな気持ちに…」
斎藤工と松田聖子が28日、都内で行われた日仏シンガポール合作映画『家族のレシピ』公開中舞台あいさつに登壇。斎藤は、松田がシンガポールのスタッフ全員をメロメロにしていたというエピソード明かした。
本作は、ラーメン店を営む父の死をきっかけに、亡き母の母国シンガポールへと旅立った主人公・真人が、自らのルーツに向き合うさまを描く物語。斎藤が日本とシンガポールの食文化の架け橋となる主人公・真人に、松田は真人にシンガポールを案内するシングルマザーのフードブロガー、美樹を演じている。
斎藤は久しぶりに松田と再会し、「光栄な気持ちを撮影中も感じていましたが、改めてお会いできてうれしいです」と感激しきり。松田も「3月9日の(初日)舞台あいさつはコンサートで伺えなくて、ずっーと気になっていたので、今回斎藤さんとご一緒できてうれしいです」と喜んだ。そして、「久しぶりの映画出演だったのですごく緊張していたけど、最初から引っ張っていただいて、斎藤さんの演技につられて(自分も美樹を演じることが)できたので感謝しています」と頭を下げた。
そんな松田との共演を振り返り、斎藤は「本読みで聖子さんの第一声を聞いたときに、鼓膜がとっても幸せな気持ちになりました」とうっとり。また、エリック・クー監督をはじめ、シンガポールのスタッフ全員が松田のファンだったようで、「クランクアップの日に、自宅から(松田の)CDのジャケットにサインをしていただきたく(持って来て)列ができていました」と報告。それを目の当たりにした松田も「それまで皆さん普通にお仕事をされていたので、『え~!?』と思いました」と驚いた様子だった。
劇中に登場する「ラーメン・テー」(ラーメンとシンガポール料理バクテーを融合させたもの)のスープを再現して試飲する場面もあり、斎藤は自身が最終チェックをしたスープを松田にふるまった。「本当に美味しいです」と味わう松田に、斎藤は「飲み方が美し過ぎて茶道の心得のよう」と、またも独特な言い回しで褒め、会場の笑いをさらっていた。
この日は、熱烈な“聖子ファン”も来場しており、フォトセッション中、控えめに「聖子ちゃ~ん」「かわいい!」と掛け声を送る観客もいる中、MCが「遠慮なく」と言った途端に「せ~こ~!!」の大絶叫がスタート。映画館とは思えない様相に松田も斎藤も笑っていた。(取材:錦怜那)