ゾンビのように感情を失った子供たち…『ウィーアーリトルゾンビーズ』予告編が公開
両親を亡くしても泣けず、ゾンビのように感情を失った13歳の少年少女が主人公の青春音楽映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』(6月14日より全国公開)の予告編が公開された。
『ウィーアーリトルゾンビーズ』は、埼玉県狭山市で実際に起こった事件を基にした短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で、第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門グランプリを日本人として初めて獲得した長久允(ながひさ・まこと)監督の長編デビュー作。
すでに海外で実績を残しており、第35回サンダンス映画祭ではワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション部門の審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞。第69回ベルリン国際映画祭ジェネレーション(14plus)部門では、スペシャル・メンション(特別表彰)を受けた。
サンダンス映画祭で表彰される長久監督の映像から始まる予告編は、RPGゲームを想起させる仕掛けが楽しい。蛍光色などの明るい色彩やポップな楽曲も印象的。その中で「先週、僕の両親がバス事故で死にました」というショッキングなセリフや、「生きてるくせに、死んでんじゃねえよ」という強烈な言葉が胸に刺さる。
火葬場で出会い、こころを取り戻すために冒険に出てバンド“LITTLE ZOMBIES”を結成する4人にふんするのは、映画『そして父になる』で福山雅治の息子を演じた二宮慶多、『クソ野郎と美しき世界』で“歌喰い”を演じた中島セナ、多数の映画やドラマに出演する水野哲志、似顔絵師として有名な奥村門土。
大人キャストは、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、菊地凛子、永瀬正敏など演技派の面々が集結している。(編集部・小松芙未)