こんな山崎賢人見たことない!『キングダム』で新境地
原泰久による累計発行部数3,800万部を超える大ヒット漫画を実写化した映画『キングダム』(4月19日公開)で主演を務める山崎賢人。主人公・信になりきるため、食事制限やトレーニングにより10キロも減量し、アクションシーンに向けてクランクインの約半年前から特訓を重ねた。本作で、山崎がまさに新境地に至った姿を見ることができる。
山崎は現在24歳。2010年に俳優デビューして以来、数多くの作品に出演して経験を積んできた。さまざまなジャンルの作品で主演も多く務め、同世代の俳優のなかでは群を抜く活躍を見せている。
近年では、ピアノの調律師を志す青年を演じた映画『羊と鋼の森』や、大ヒットした主演ドラマ「グッド・ドクター」で見せた繊細な演技が高く評価され、若き実力派とみなされている。そんな山崎が『キングダム』で、さらに一つ突き抜けたかのような好演を見せつける。
中国の春秋戦国時代を舞台にした同作で、山崎が演じたのは戦災で親を失くし奴隷として生きる少年・信。大将軍になるという夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた信は、やがて中華統一をもくろむ若い王・エイ政(吉沢亮)と共に、王座を奪還するために戦うことになる。大ヒット漫画が原作とあり、公開前から大きな注目を浴びている。
昨年10月に行われた製作報告会見の場で、本作の撮影に「死ぬ気で」臨んだと語っていた山崎。その気概は徹底した役づくりにも表れている。奴隷の少年役ということから身体を細く見せるために、炭水化物を抜き、鳥のささみやブロッコリーなどを中心とした食事と、アクション練習などのトレーニングで10キロも減量。これによって役どころによりリアリティーを持たせた。
運動神経は抜群の山崎だが、本格的なアクションへの挑戦に向け、練習には余念がなかった。劇中では信らしい俊敏な動きと、強敵を前にしても決してひるまないがむしゃらな剣さばきが印象的で、新たな山崎の側面を見せつけられる。信の野性的な動きは難しかったそうだが、アクションシーンにおける気迫に満ちた姿はまさに信そのもの。
すさまじい熱量で演じ切った山崎について、昨年12月に行われたトークイベントにて原作者の原と本作の松橋真三プロデューサーも「今まで観たこともない山崎に会える」と太鼓判を押していた。(編集部・小山美咲)