岸井ゆきの、キスシーンで成田凌にダメ出し!撮影裏話で会場沸かす
女優の岸井ゆきのと俳優の成田凌が20日、都内で行われた映画『愛がなんだ』の公開記念舞台あいさつに登壇。成田は岸井からキスシーンのダメ出しを受けたことを告白した。
直木賞作家・角田光代の恋愛小説を映画化した本作は、好きになってくれない相手・マモル(成田)をいちずに追う28歳のOL・テルコ(岸井)の一方通行の片思いを描いた恋愛映画。この日のイベントには、深川麻衣、若葉竜也、今泉力哉監督も来場した。
撮影中の印象的なエピソードを尋ねられた成田は、冷蔵庫の前でのキスシーンを挙げ、「カットOKとなったら、岸井さんが監督のところに行ってコソコソ話していて。あまり覚えてないけど、監督にザックリ言われたことは『岸井さんが、今のキスじゃ芝居はできねぇ』」と暴露。
会場が沸く中、岸井は思わず「ちょっと待って!」と制すると、今泉監督が「岸井さんは(リテイクを)自ら言ってくることはないですけど、唯一あそこだけ一発でOKを出したら、『(マモルがテルコに対して)愛情がないとか、(マモルが憧れている)すみれの代わりというのはわかっているし、甘えてくるのも肉体として求められるのもわかるけど、肉体としても求められていない感じがする』となった」と説明した。
その言葉を受けてリテイクするも、今度は「まぁ熱量があるキスシーンになっちゃって、それじゃないです。それはまったく違いますとなって、(気持ちが)上がっても下がっても、取り敢えず目だけは死んでて。愛情のあるようには見えないように」と成田に演出をつけたことを明かした今泉監督。その後はすぐに本編に収められている芝居ができたそうだが、成田のキスシーンダメ出しトークに会場は笑いに包まれた。
そんな満席の客席を見渡す岸井は、「うれしい気持ちでいっぱいです。映画は続くものなので、明日も明後日も、ここに満員のお客さんがいたらいいなと願っています」と思いを込めていた。(取材:錦怜那)
映画『愛がなんだ』はテアトル新宿ほか全国順次公開中