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小栗旬と星野源が共演!ミステリー「罪の声」映画化

小栗旬&星野源
小栗旬&星野源 - (C) 2020「罪の声」製作委員会

 小栗旬星野源が、昭和最大の未解決事件をモチーフにしたベストセラー小説を映画化した『罪の声』で共演することが決定した。公開は2020年を予定している。

小栗旬&星野源の意味深な表情…『罪の声』劇中カット【写真】

 原作は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で国内部門第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞を受賞した塩田武士による人気小説。新聞記者の阿久津英士と、京都でテーラーを営む曽根俊也が運命に導かれるように出会い、やがて大きな決断へと向かうさまを描く。

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 複数の企業を脅迫して、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件を追う阿久津役を小栗、幼いころの自分の声が犯行グループの使用した脅迫テープの声と同じだったと気づく曽根役を星野が務める。メガホンを取ったのは、『いま、会いにゆきます』『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』などの土井裕泰監督。脚本は、星野が出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで知られる野木亜紀子が担当する。撮影は今年の3月末からスタートし、6月まで行われる予定だ。

 小栗は、星野について「独特の存在感を持ち、物腰が柔らかく、わたし自身、時折ただのファン目線で一緒に撮影していることを喜んでしまう」とコメント。一方の星野は、「随分前から知り合っていた小栗くんと初めてじっくりとお仕事できること、心から信頼し、尊敬している土井監督、野木さんとまたご一緒できることも本当に嬉しく、幸せに思います」と語る。

 また、原作者の塩田は、「映像化は容易ではない、と考える自分がいるのは事実だ。しかし、阿久津英士役に小栗旬さん、曽根俊也役に星野源さんと伺ったとき、自分のイメージを超える配役だと膝を打った。その後、キャストとスタッフを聞くにつれ、考えうる限り最高のプロが集ったと興奮した」と明かしている。(編集部・梅山富美子)

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コメント全文

■小栗旬
原作を読み終えたあと、開けてはいけないと言われている扉をあけてしまったような興奮と不安を持ったことを覚えています。この作品を映画化するのか、これは覚悟のいることだなと思いましたが、制作チームにお会いし、みなさんの揺るぎない覚悟をうかがって、その覚悟の一員にさせてもらうことを決意しました。素晴らしいスタッフ、キャスト、そして独特の存在感を持ち、物腰が柔らかく、わたし自身、時折ただのファン目線で一緒に撮影していることを喜んでしまう、星野源という素晴らしいアーティストと共に作れること。そして、阿久津という人間を通して、数々の声と向き合い、寄り添い、反発しながら、真実の声を聞き逃さないように真相にたどり着けたらと思います。時代が変わろうとしているいま、それでも忘れ去ってはいけない小さな小さな声がある。ご期待ください。

■星野源
3年前、とある作品の撮影中にプロデューサーの那須田さんと雑談していたとき。この作品のストーリーを聞き、その発想と恐ろしさに激しく鳥肌が立ったのをいまでも覚えています。「この役を源ちゃんでイメージしているんだ」と言っていただいたときから長い年月を経て、その役・曽根俊也を演じられることを感慨深く、嬉しく思います。そして、随分前から知り合っていた小栗くんと初めてじっくりとお仕事できること、心から信頼し、尊敬している土井監督、野木さんとまたご一緒できることも本当に嬉しく、幸せに思います。悲劇でありながらも、人間がこの社会で生きる上でとても大切なメッセージが込められたこの作品の中で、曽根俊也の悲しみと共に生き、演じていきたいと思います。

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■塩田武士(原作)
「平成」が幕を引き、新しい時代を迎えると、歴史に刻まれる「昭和」のしわが、また一つ深まる。「罪の声」はフィクションであるが、モデルにした警察庁広域重要指定114号は、昭和史最大の未解決事件である。犯人グループは、関西弁のユニークな挑戦状をマスコミに送りつけ、街のあちこちに指示書を貼って身代金を運ばせるという、史上初の劇場型犯罪を起こした。21歳のとき、わたしは事件に子どもの声が利用されていることを知った。犯人グループは身代金受け渡しの指示書代わりに、子どもの声が入った録音テープを流したのだ。一説には3人の子どもが関わっているとされるが、私は最年少の未就学児と同世代で、しかも同じ関西に育った可能性が極めて高い。どこかですれ違っているかもしれない……そう思った瞬間、全身に鳥肌が立ち、どうしてもこの子どもたちの物語を書きたくなった。それから「罪の声」を完成させるまで、15年の歳月を要した。
映像化は容易ではない、と考える自分がいるのは事実だ。しかし、阿久津英士役に小栗旬さん、曽根俊也役に星野源さんとうかがったとき、自分のイメージを超える配役だと膝を打った。その後、キャストとスタッフを聞くにつれ、考えうる限り最高のプロが集ったと興奮した。映画化の依頼を受けてから、プロデューサー陣の本気を感じる機会が幾度もあった。その表れの一つが、硬軟自在に物語を紡ぎ出す野木亜紀子さんによる脚本だ。この映画は総力戦になる、という予感がある。また、そうでなければ戦後最大の未解決事件に立ち向かえはしない。新しい時代を迎える日本で、映画が持つ大きな力を信じて、大作の完成を待ちたい。

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