しわしわピカチュウが「かわいい」と評判!『名探偵ピカチュウ』で豊かな表情
実写映画『名探偵ピカチュウ』(上映中)に登場するピカチュウのビジュアルが「かわいい」と評判だ。オリジナル版では『デッドプール』シリーズで知られるライアン・レイノルズが、日本語吹替版では西島秀俊が声を担当。外見とは裏腹に中身は“おっさん”なユニークなキャラクターで、とりわけ困ったりしょんぼりしたときの表情の愛らしさに注目する声が多く寄せられている。(コメントは全て公式サイトのプロダクションノートより抜粋)
本作は、人間とポケモンが共存する世界を舞台に、かつてポケモン好きだった青年ティム(ジャスティス・スミス)が、失踪した父親を捜すために名探偵ピカチュウとコンビを組むアドベンチャー。名探偵ピカチュウは、なぜかティムにしか聞こえない人間の言葉でマシンガントークを繰り出すにぎやかなキャラクター。ふっくらとした体形やふわふわの質感、赤い頬など愛くるしいルックスを持つ。
とりわけ目を引くのは豊かな表情。ネット上では眉間にしわを寄せたピカチュウのイラストやアートが多数アップされるほどの反響ぶりだ。本作には、ピカチュウのみならず、背景に映るだけの端役まで、多くのポケモンが登場。ロブ・レターマン監督とCGチームは、2Dのキャラクターを3DCGにする方法を模索するなかで、株式会社ポケモンから爪や毛に至るまであらゆる部位の細部に助言を得た。各ポケモンのサイズは、それぞれに設定されている身長と体重に基づいて計算された。
アニメーション監督のフェラン・ドメネクは「ポケモンをマンガっぽくすることだけはしたくなかった」と強調。「だから自然界の生き物を参考にしたんだ。キャラクターを中からも外からも徹底して作り上げるために、アニメーターたちと共に研究を重ねる必要があった。ポケモンたちには、体重を感じさせる見た目、そして体重移動しているように見える動きが求められた」とアプローチについて説明している。
また、ドメネクはピカチュウには「ライアン(・レイノルズ)の影響が大きい」とも。「彼の繰り出すユーモアやリズム、癖、表情、その他微妙な動きが、ピカチュウの態度や性格の決め手となった」。一方、ピカチュウの相棒となるティムを演じるジャスティスは、「ピカチュウの代わりに重みのある人形を肩に乗せて歩き回ったよ。アニメーターが、僕の頭の傾け方や、ピカチュウの尻尾が顔に当たった時の反応といった僕の動きに合わせてピカチュウの動きを調整したんだ」と舞台裏を明かしている。(編集部・石井百合子)