香取慎吾、俳優業へさらなる意欲「僕を素材に」
香取慎吾が5日、都内で行われた主演映画『凪待ち』の完成披露試写会に出席し、俳優業へのさらなる意欲を見せた。
本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生のどん底まで落ちきった主人公・郁男(香取)の怒りや狂気、悲劇などを描くヒューマンサスペンス。完成披露のこの日、壇上には香取のほか、共演者の恒松祐里、西田尚美、音尾琢真、リリー・フランキー、メガホンを取った白石和彌監督が登壇した。
2017年に「新しい地図」として新たなスタートを切った香取は、本作について「新しい道を歩み始めて、プレッシャーもあったし、気負いすぎていることもあった。でも、完成したものを観たら本当に素晴らしい映画になっていて、参加できたことが嬉しいです」と感慨深げ。
白石監督については「どんな役でも、またぜひご一緒したい。白石組を見たら僕がいるくらいに、今後も参加できたら嬉しい」とラブコールを送る。続けて「僕を素材に、一緒に何かやってみたいという方がいれば、ぜひご一緒したいです」と俳優業へ前向きな気持ちを明かした。
郁男の恋人役を務めた西田については「僕の演じた郁男を本当に温かく迎えてくれた。大好きです」と感謝を伝えると、西田は恐縮の表情で「香取さんもとても素敵でした。大スターなのに、現場ではやさぐれた感じで佇んでいて、石巻で椅子に座って風に吹かれている香取さんの姿が私は大好きでした」と笑みを浮かべた。リリーも「慎吾ちゃんは強烈な色気だった。男が男の色気を感じることはあまりないけれど、ドキドキしながら過ごした撮影でした」と振り返った。
また、映画のタイトルに絡めて「今何を待っているか」をテーマにトークを展開する一幕も。このお題に香取は「完全体の身体を待っています」と嬉しそうに語る。「ずっとダイエットしているんです。今までも、何度も『今年こそは』と言い続けて頑張っているのですが、完全体のパーフェクトな身体を今後も待っています」とにこやかに話していた。
さらに、イベント後には囲み取材も行われ、南海キャンディーズの山里亮太と蒼井優の結婚についてコメントを求められた香取は、「2人とあまり共演したことはないですが、素晴らしいニュース!」と笑顔で祝福。「ニュースでみんながこれだけハッピーを感じるということは、やっぱりお似合いなんだと思います。おめでとうございます!」とエールを送った。(取材・文:名鹿祥史)
映画『凪待ち』は6月28日より全国公開