伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優ら9名の新キャスト オダギリジョー監督『ある船頭の話』
7日、オダギリジョーが監督、脚本を務める映画『ある船頭の話』(9月13日公開)の新キャスト9名が発表された。伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優らオダギリとゆかりのある顔ぶれが集結し、主人公の船頭トイチ(柄本明)の舟に乗る客人にふんする。
本作は、近代産業化とともに橋の建設が進む山村に暮らす、寡黙な船頭のトイチを主人公にした物語。主人公トイチ役の柄本、村人・源三役の村上虹郎、トイチが出会う身寄りのない少女役の川島鈴遥に加え、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功の出演が決定した。村上淳、虹郎は『2つ目の窓』(2014)、『銃』(2018)に続いて親子で名を連ねる。
新キャストが演じるのは、全てトイチの舟で向こう岸へ渡ろうとする客人。伊原は川上で建設中の橋の関係者、浅野は馴染みの客、村上は上流で起こった事件の噂話を聞きつける商人、蒼井は芸妓、笹野は酪農を営む客、草笛は生まれ故郷に戻る女性、細野はマタギの親方、永瀬はその息子、橋爪功は町医者にふんする。
オダギリはキャスティングについて「同業者ですからね(笑)。自分の好みというか、好きな方々に集まって頂きました。監督なんて滅多にあることじゃないので、このお祭り騒ぎに乗じて一緒に遊びませんか? みたいな軽いノリでお声掛けしました」と意図を説明。「受けて頂いた方々は、役の大小や、ビジネス的な観点で仕事をしていない、粋な方々ですね(笑)」とも述べている。
新キャストにはオダギリと仕事を共にしてきた面々が集結。浅野は黒沢清監督作『アカルイミライ』(2002)、村上は『この世の外へ クラブ進駐軍』(2003)、蒼井は『蟲師』(2006)『オーバー・フェンス』(2016)、笹野は「時効警察」(2006)『転々』(2007)などで共演。細野は、オダギリの主演作『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)の音楽を手掛けている。
撮影監督は、ウォン・カーウァイ作品などで知られるクリストファー・ドイル。衣装デザインに『乱』で米アカデミー賞を受賞したワダエミ、音楽にアルメニアのジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンとスタッフも豪華布陣となっている。(編集部・石井百合子)