『アラジン』中村倫也&木下晴香が大切にしたこと
ディズニーの名作アニメーションを実写化した映画『アラジン』が7日より日本で公開。プレミアム吹替版に参加した中村倫也(アラジン役)と木下晴香(ジャスミン役)が取材に応じ、本作について語った。
【動画】中村倫也&木下晴香によるホール・ニュー・ワールド!映画『アラジン』
プレミアム吹替版としてセリフだけでなく、歌まで完全に吹き替えている二人。ともに洋画の吹き替えは初挑戦だ。中村は「初めての体験だったので手探りで、色々と教えてもらいながらやっていきました」と話す。アラジンを自身が担当することになったのは「役者としての歌、芝居、掛け合い」が求められたからなのではと分析した。
「人とコミュニケーションを取ることで成長していくキャラクターなので。そういう一つ一つの矢印、ジャスミンにこの時なにを与えるべきのか、ジーニーから何をもらうべきなのか、そしてそれに何を返すべきなのか。そういうことの一つ一つを丁寧に考えたり、感じたりしながらやっていきました」
一方の木下はジャスミン役が決まった時のことを「信じられなくて、胸がいっぱいになったところからがスタートでした」と振り返る。「この作品を小さい頃から大好きだったからこそ、プレッシャーを感じて自分で自分を追い込んでしまっていたところもありました。でも演出の方やいろんな方にアドバイスをもらいながらやっていく上で、だんだんと楽しくなっていきました」とし「映像にうつっている世界を自分のまわりに想像して、お芝居をするというのが新鮮でもあり、難しくもありましたが、楽しかったです」と語った。
『アラジン』といえばアラジンとジャスミンが歌う名曲「ホール・ニュー・ワールド」がすぐに頭に浮かぶ人も多い。「歌声に感情をつけていかないといけませんでした。特にジャスミンはあの一曲の中でいろんな気持ちが動いていくので、『アラジンに惹かれた声にしたい』などワンフレーズごとに相談しながら録っていきました」と木下。中村は「(すごい曲ですが)そういうところを考えてしまうと背負うものが大きすぎるので、そこはあえてあまり考えないようにしていました」と明かした。
ランプの魔人ジーニーの声の吹替は、アニメ版と同じく山寺宏一が担当している。山寺と一緒の収録はなかったという二人。木下が「山寺さんのジーニーが楽しみです」と目を輝かせると、中村は「うらやましいだろ~。(劇中で)掛け合いしたんだぜ(笑)」とニヤリ。そんな中村は「ホール・ニュー・ワールド」がお気に入りの様子で、この日の取材中、写真撮影の合間に同曲を口ずさむ一幕もあった。
貧しくも清い心を持つ青年アラジンと王女ジャスミンの身分違いの恋、魔人ジーニーが宿る魔法のランプをめぐる冒険を描いた本作。『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチー監督がメガホンを取っており、メナ・マスード(アラジン役)、ナオミ・スコット(ジャスミン役)、ウィル・スミス(ジーニー役)らが出演している。(編集部・海江田宗)