実写『パタリロ!』上映危機乗り越え監督安堵
『劇場版パタリロ!』(6月28日公開)の上映&舞台あいさつが7日、都内で行われ、パタリロ役の加藤諒、マライヒ役の佐奈宏紀、本作のメガホンをとった小林顕作監督、原作者で本作にも出演している魔夜峰央が登壇した。
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本作は1978年の連載開始から40年以上も愛され続け、シリーズ累計発行部数が2,500万部を超える同名コミックの映像化作品。2016年の舞台版に続き映画化され、舞台のアナログ感と、映像化ならではのVFXが融合した独特の『パタリロ!』ワールドが展開する。
昨年、出演者のトラブルなどから公開が危ぶまれた時期もあったが、それを乗り越えての上映に小林監督も感慨深げな表情。冒頭、客席に向け深々と頭を下げてあいさつすると、「去年の今頃は(公開は)無理だと思っていました。でも、すごくいろんな奇跡的なことが起こって、なぜかこの日を迎えることができました。泣けちゃう人は泣けちゃうよね~」と話してにっこり。
この日は「~全部見れます!映画!舞台!舞台!~『パタリロ!』オールナイト上映会」と題して、『劇場版パタリロ!』はもちろん、2.5次元ミュージカルの舞台や、舞台「『パタリロ!』★スターダスト計画★」を一挙に上映。加藤は「自分は客観的に見れないんです。ずっと携わっている作品なので。だからお客さんの反応がすごく気になります」と客席の反応に興味津々。
一方の魔夜は『劇場版パタリロ!』については「(舞台から)大きくは変わっていません。舞台をちょっと映画っぽくしてみましたという感じ。何しろ、監督は映画を撮るのが初めての人。あまり期待しないでください」と辛口の紹介。監督が様々な作品のパロディーを詰め込んだことを話すと、隣で「よくいえばオマージュ、悪くいえばパクリ」とばっさり。「とにかく何も考えずに観て笑ってほしい。それで結構です」と独特の語り口調で作品をアピールし、会場をわかせていた。(取材・文:名鹿祥史)