松下奈緒&ディーン・フジオカ、全編セリフ無しの演技 北条司『エンジェルサイン』で共演!
女優の松下奈緒と俳優のディーン・フジオカが、「シティーハンター」などで知られる漫画家の北条司が総監督を務める映画『エンジェルサイン』に出演することが明らかになった。
本作は、世界中からセリフを使わない短編マンガを募集する「サイレントマンガオーディション」で選び抜かれた作品と、北条総監督が描き下ろした「プロローグ」「エピローグ」で構成された長編オムニバス作品。全編を通してセリフは一切なく、音楽と映像によって愛の物語が描かれる。
松下とディーンは、北条総監督自らメガホンを取る「プロローグ」と「エピローグ」で、恋人関係にあるチェリストのアイカ(松下)と、ピアニストのタカヤ(ディーン)を演じる。音楽で世界中の人々を感動させたいという夢のため、 曲作りに励むタカヤと、彼を見守るアイカ。 チェロとピアノの二重奏曲「エンジェルサイン」を作り上げたタカヤだが、その後帰らぬ人に。 彼が残した「エンジェルサイン」をアイカがチェロで奏でたことがきっかけで、楽曲が世界中に広まっていく。
チェリスト役の松下は、「初めて台本を頂きまず驚いたのはセリフが一言もなく、絵コンテだったことです。 しかも、その絵コンテは北条先生が描き下ろされた絵コンテでしたのでとても感激しました」とコメント。サイレント映画やチェロ演奏も初挑戦だったそうで、「撮影はとても濃厚に感じました。セリフがないのでディーンさんとその場に合ったセリフでお芝居をしていたので、とても良い緊張感がありました。言葉や文化が違っていても、主人公と同じ気持ちになれる。そう改めて感じられた撮影現場でした。美しい音楽も合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです」と振り返る。
ピアニストにふんするディーンは、「北条先生はサングラスがすごく似合うと思いました。あんなにディレクターズチェアーに座って、サングラスが似合う監督はウォン・カーウァイか北条先生じゃないでしょうか(笑)」と北条総監督の印象を告白。「僕の世代の男の子だったら、冴羽リョウ(「シティーハンター」の主人公)みたいな男になりたいというボーイズドリームは、皆持っていたと思うので、北条先生の作品の一部に参加させていただけるとのことで、すごく光栄です」と総監督とのタッグに喜びをにじませた。
松下とディーンふんする音楽家のストーリーが展開する「プロローグ」と「エピローグ」。本作で語られるその他の物語は後日発表される。(編集部・倉本拓弥)