スティーヴン・セガール、バットマン役候補に挙がっていた!?
マイケル・キートンがバットマンを演じ、ティム・バートンが監督した映画『バットマン』(1989)の主役候補として、日本でも知られるアクションスター、スティーヴン・セガールの名前が挙がっていたことを、脚本家のサム・ハムが、 SYFY WIRE のインタビューで明かした。
キートン版のバットマンは、当初こそ批判があったものの、公開後はそうした声もやみ、今では多くの人から認められている。しかしサムによると、製作・配給の米ワーナーブラザースは当時、バットマン役にアクションスターの起用を希望していた。「彼らは、(素顔の)ブルース・ウエインではなく、バットマンを演じる俳優を起用したいと考えていたんです」。
しかし、実際の撮影では素顔であるブルースを演じる場面が圧倒的であり、スーツは、シーンによってスタントマンや代役が着用してもいいとサムは言及。「別に、スティーヴン・セガールみたいな武道の達人は必要ないんです。実際のところセガールは、彼らに勧められたうちの一人でした」。セガールは、あくまで名前が挙がったうちに一人にすぎなかったようだが、今聞くとにわかない信じがたい話だ。
またハムも語っているが、バートン版のバットマンを演じるためには、キートンがコメディーのイメージを覆してみせたように、ブルースが秘めた狂気をも表現しなければならなかった。その後のバットマンは、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベイルなど、作品への評価は別として、そうそうたるキャストが選ばれている。
現在『バットマン』映画は、ベン・アフレック主演・監督の単独映画が立ち消えとなり、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』などのマット・リーヴス監督がメガホンを取る『ザ・バットマン(原題) / The Batman』が2021年6月25日に全米公開予定。同作のバットマン役には、『トワイライト』シリーズで大スターとなった後、小規模な作品で実力をつけてきたロバート・パティンソンが起用されている。(編集部・入倉功一)