ベネチア映画祭、今年の審査員長はアルゼンチン出身ルクレシア・マルテル監督
8月からイタリアで開催される第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門の審査委員長を、アルゼンチン出身のルクレシア・マルテル監督が務めることが明らかになった。
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昨年の審査委員長であるギレルモ・デル・トロ監督からバトンを引き継いだマルテル監督は「『人類が自分たちのことを理解しようとする計り知れない欲望』と『映画』の祭典であるこの映画祭の一端を担うことができるのは、名誉であり、責任を感じ、そして嬉しく思います」というコメントを発表している。
アルゼンチン北部のサルタ出身であるマルテル監督は、2001年に『沼地という名の町』でデビューを飾り、『ザ・ホーリー・ガール(英題) / The Holy Girl』『頭のない女』『サマ』という4本の長編映画と数多くの短編作品を手がけてきた。ラテンアメリカにおける植民地主義と人種差別への探検を描いた『サマ』は2017年のベネチア映画祭でプレミア上映された。
マルテル監督は世界各国から選出される9名の国際的な映画業界人や文化人たちとともに、最高賞にあたる金獅子賞をはじめとする全8賞を決定することとなる。今年のベネチア映画祭は現地時間8月28日から9月7日まで開催される。(編集部・海江田宗)