『IT/イット』続編はトラウマがテーマ 血まみれシーンは『キャリー』よりスゴイ?
現地時間17日、ポップカルチャーの祭典「コミコン・インターナショナル」のホラー関連イベント「SCAREDIEGO」(スケアディエゴ)が、アメリカ・サンディエゴで行われ、ホラー作家スティーヴン・キングの代表作を実写化した大ヒット映画の第2章『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(11月1日公開)のアンディ・ムスキエティ監督と、ジェームズ・マカヴォイ(ビル役)ら主要キャストが勢揃いした。
【動画】『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』予告編
前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)は、本国アメリカにおいてR指定ホラー映画として史上最大のヒットを記録。完結編となる新作では、かつて、ピエロの姿をした怪異ペニー・ワイズ(ビル・スカルスガルド)の恐怖を退けた、はみだし者の子供たち=ルーザーズ・クラブが、事件から27年後、再び子供の失踪事件が発生した故郷に舞い戻る。
この日の会場では、翌日公開予定の新予告編を一足先に公開。さらに、大人になったルーザーズ・クラブの再会シーンをはじめ、3本もの本編映像が上映された。いずれも、ユーモアを交え観客の緊張を解いた瞬間、容赦ない恐怖が襲う映像ばかりで、その出来栄えに歓声が飛び交った。
前作に、ホラー要素だけではなく、少年時代の友情や恋を描くジュブナイル要素もふんだんに取り入れたムスキエティ監督は、続編はその子供時代のトラウマと向き合う物語だと言及。マカヴォイも、かつて弟を失ったビルが「生き残った者の罪悪感」を抱えていると語った。
イベントにはそのほか、美少女ベバリー役のジェシカ・チャステイン、リッチー役のビル・ヘイダー、ベン役のジェイ・ライアン、マイク役のイザイア・ムスタファ、エディ役のジェームズ・ランソン、スタンリー役のアンディ・ビーンら、大人になったルーザーズ・クラブ俳優が勢揃い。MCに人気司会者のコナン・オブライエンを迎える豪華体制で行われた。
司会のコナンは、ジェシカが挑んだ、大量の“血のり”を使用したシーンに言及。ジェシカいわく、撮影で使用された血の量は4,500ガロンにものぼるといい、史上最大規模を自負する。当初の計画では、血がジェシカの顔を覆わないように配慮される予定だったというが、「ホラー映画は大好き」というジェシカは、同じくキング原作の映画でヒロインが血まみれになる『キャリー』を引き合いに「キャリーをもっと強力にしてやりましょう」と伝えたと明かした。
ちなみに、その血のにおいについてマカヴォイは「ゲロみたい」と述懐。さらに、血の海はかなり冷たかったといい、ジェシカは「本当に凍えていたの。早く撮って! 撮って! って感じだった!」と撮影を振り返っていた。(編集部・入倉功一)