『新聞記者』異例のヒットにシム・ウンギョン&松坂桃李が感激
『怪しい彼女』などで知られる韓国の実力派女優シム・ウンギョンと松坂桃李が23日、都内で行われた映画『新聞記者』大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。10回以上も鑑賞したという観客も来場する中、鳴りやまない拍手に迎えられたシムは、「こんなにたくさんの方々に観ていただくと思わなかったので本当にうれしいです」としみじみ。松坂は「今まで味わったことのないような(この場の)空気感。それがこの作品に対する(観客の)熱量だと実感しております。本当にうれしく思います」と異例のヒットに喜びをかみしめた。
本作は、東京新聞記者・望月衣塑子(もちづき・いそこ)の著書を原案に、一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかけるサスペンス。シムは、大学新設計画に関する極秘情報の真相究明に駆けずり回る新聞記者を、松坂は内閣情報調査室に勤め、理想と現実の間で揺れる若き官僚を演じている。
6月28日に封切られて以降、連日満席となる大ヒットで、22日時点で興行収入4,1億円、動員数33万人を突破。公開から徐々に動員数が減ることが一般的だが、本作は毎週10万人以上の動員があり、劇場関係者はこの異例の状況を“新聞記者現象”と呼んでいることもMCから伝えられた。(数字は配給調べ)
“新聞記者現象”として、「連日ほぼ満席」「このジャンルではあまり見ることのない若い観客が多い」「エンドロールの最後まで席を立たない」「上映後に拍手が沸き起こる」などと報告を受けると、シムと松坂は感激。とりわけ上映後の拍手については、二人がこれまで携わった作品では聞いたことがなかったようで、「初めてです」と目を丸くしていた。
一方で、大阪のシネ・リーブル梅田から映画の反響に関するコメントが寄せられると、シムは「おおきに!」と関西弁でコメント。いきなりの関西弁に松坂は驚きながらも、シムから事前に台本を読み、大阪からコメントがあると知っていたと説明を受けると、「それで裏で練習してたんですね。なるほど。素晴らしい!」とシムのサービス精神に目を細めていた。(取材:錦怜那)
映画『新聞記者』は全国公開中