星野源、6年ぶり主演実写映画に感慨 「いだてん」裏話もぶっちゃけ!
ミュージシャン、俳優の星野源が23日、都内で行われた映画『引っ越し大名!』(8月30日公開)完成披露試写会に登壇し、実写映画では2013年公開の『箱入り息子の恋』以来、約6年ぶりとなる主演に感慨をにじませた。この日は、高橋一生、高畑充希、及川光博、小澤征悦、正名僕蔵、飯尾和樹(ずん)、犬童一心監督も、星野とともにロケが行われた姫路城の3メートルを超える模型を引きながら登場した。
本作は、生涯に何度も国替え(引っ越し)を命じられ、「引っ越し大名」と呼ばれた実在の大名・松平直矩のエピソードに基づく土橋章宏の小説を原作に、国の一大事を知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描いた物語。
引っ越し奉行を務めるハメになった主人公の書庫番・片桐春之介役を演じた星野は、脚本を読んで二つ返事でオファーを快諾。「春之介は本が大好きで、ずっと本を読んでいる“引きこもり侍”という設定が面白い」と笑みをこぼすと、「大好きな本の知識を生かして、どんどん大きくなる男の話。すごく面白くて、最後に感動する、こんな時代劇はなかなかない」とアピールした。
そして、「6年ぶりくらいの主演映画でしたけど、こんなに素晴らしい作品になるとは思っておらず、本当にうれしいです」と作品の出来に自身が驚いたことも明かしつつ、「久しぶりだったのでドキドキしていましたが、楽しい現場で皆さんに支えていただいて、こうやって届けることができて本当にうれしいです」と感慨をにじませた。
作品にちなみ、これまでの「無理難題」を問われると、放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、1964年オリンピックの開催地を決めるミュンヘンIOC総会で伝説の英語スピーチをしたジャーナリスト・平沢和重役を演じている星野は、撮影時の裏話を披露。もともと「Thank you」だけだった英語のセリフが、「(撮影の)3日前に8行くらいの超長文になった」そうで、「英語はしゃべれないけど、すっごい頑張って丸暗記して、いけるぞ! と思った」という。ところが前日にセリフが半分にカットされる悲劇に見舞われ、星野は「あー、何だよ! セリフを覚えた俺の時間! と思って、これはきつかったです……」と嘆いていた。(取材:錦怜那)