『マッドマックス』ジョージ・ミラー監督、続編は製作されると明言
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のジョージ・ミラー監督が、IndieWireのインタビュー内で、シリーズの続編は、確実に製作されるだろうと展望を明かした。
『怒りのデス・ロード』をめぐっては、ミラー監督の製作会社ケネディ・ミラーと米ワーナー・ブラザースが、映画の最終的な製作費と、それにまつわるボーナスの支払いをめぐって対立。2018年の時点で、スタジオ側がボーナスの支払いを拒否していることなどから両者の信頼関係は崩壊し、続編製作が困難な状況に陥っていると、SMH.com.au(シドニー・モーニング・ヘラルド) が報じていた。
シリーズの続編についてミラー監督は、以前から報じられているように、『マッドマックス』にまつわる2つの物語と、『怒りのデス・ロード』に登場した女戦士フュリオサのスピンオフを用意しているとIndieWireに証言。同時に「ワーナーとの問題は解決していないが、製作されることははっきりしているよ」と語った。さらに、「ワーナーにおける混乱」によって持ち上がったという訴訟問題についても、上層部と敵対していたわけではないと証言。通信大手AT&Tによるワーナーの買収後に混乱は安定しており、「状況は非常にポジティブになっている」と語っている。
シリーズ30年ぶりの新作となった『怒りのデス・ロード』は、エンターテインメント性と共にその芸術性も高い評価を受け、第88回アカデミー賞にて最多6部門で受賞。全世界興行収入で3億7,000万ドル(約407億円・1ドル110円計算)に近い額を稼ぎ出すなど、大成功を収めた。
ミラー監督の次回作は、イドリス・エルバとティルダ・スウィントンが共演するファンタジーロマンス『スリー・サウザンド・イヤーズ・ロンギング(原題) / Three Thousand Years of Longing』の予定だと報じられている。(編集部・入倉功一)