松本穂香、主演映画の監督から「今の女優にいないタイプ」
女優の松本穂香が31日、都内で行われた主演映画『おいしい家族』のトークイベント付き特別試写会に出席し、メガホンを取ったふくだももこ監督からの「今の女優さんにいないタイプ」という称賛の言葉に照れた表情を見せた。
文学と映像の両ジャンルで才能を発揮するふくだ監督の長編初監督作品となる本作。主人公の橙花が母の三回忌に故郷の離島に帰り、父が亡き母の服を着て暮らしていることを知ったことから、見知らぬ居候を含めた奇妙な共同生活がスタートする。
本作で長編映画初主演を果たす松本は、台本を初めて読んだときの印象について「登場人物がみんな可愛くて、純粋にこの話が好きだなって思えるような内容でした」と好印象を抱いたことを紹介。一方、ふくだ監督の第一印象については「監督は最初、強そうな人だなと。チャラチャラした印象はなくて、パワーのある人だなと思いました」と明かす。打ち解けるまでに時間がかかったそうで、ふくだ監督も「最初は全然話してくれなかったんです」と笑顔で振り返った。
そんなふくだは松本に絶対的な信頼を置いていたという。「(連続テレビ小説の)『ひよっこ』を観て、おもろい顔の子やなって思っていたんです。今の女優さんにいないタイプの子やな、どんな子やろ、と。この人が橙花をやってくれたら、きっと私が思う橙花を超えてくれるんじゃないかと感じていたので、穂香ちゃんに決まったときは本当に嬉しかった」とコメント。続けて「まだ22歳なのに、すごく肝が据わっていて、猫背なんだけど心の中にあるものは真っすぐ。何も不安はなかったです」と大絶賛した。
この言葉に松本は照れながら「みんながいる前で……。でも、ありがとうございます」と恐縮しきり。橙花を演じることについても「監督の書かれるセリフは、家族のことが大好きだというのが根本にあって。そこさえ踏まえれば、橙花は悪い子にはならないだろうと思って演じました」と述べ、「完成した映画を観たらチャーミングで、すごく温かい映画になっていました」と嬉しそうな表情を見せた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『おいしい家族』は9月20日より公開