「凪のお暇」癒やしの節約メシが話題
黒木華主演のTBS系金曜ドラマ「凪のお暇」(毎週金曜夜10時~)に度々登場する「節約メニュー」が話題だ。
月刊誌 「Elegance イブ」(秋田書店) で連載中のコナリミサトの同名漫画に基づく本作は、空気を読み波風を立てないように生きてきた28歳の大島凪(おおしま・なぎ/黒木)が、過呼吸で倒れたのを機に会社を辞め、全ての人間関係を絶ち、人生をリセットするさまを描く。ヒロインの凪はもともと自宅で豆苗を育てて料理に用いるなど倹約家だったが、“リセット”後は失業の身となり、生活はさらに質素に。しかし、「一人流しそうめん」など、知恵で生活を豊かにするところは変わらない。
第1話では、引っ越し先のアパートの住人・吉永(三田佳子)がパン屋からタダでもらったパンの耳で作ったスイーツ「パンの耳ポッキー」が登場。当初、凪にとって自販機の下に落ちている小銭を探していたりする吉永は「いつかこの人みたいになってしまうのでは……」という恐怖の対象だったが、無類の映画好きで日々の生活を大切にするチャーミングな女性であることが判明。第2話では、凪や元カレ・慎二(高橋一生)、隣人のゴン(中村倫也)らとトランプに興じていた際に「お鍋まるごとじゃがバター」を振る舞った。
中でも注目を浴びたのが、第2話でゴンが凪を喜ばせた「ツナ缶のっけトースト」。野外で2人きりで行ったBBQで、ゴンはツナ缶にマヨネーズとスライスチーズをのせてバーナーで焼き、それをトーストした食パンにのせた即席料理を実施。「材料費ワンコイン以下の節約BBQ」は、新生活に陰を落とす元カレ・慎二に頭を悩ませる凪の顔をほころばせ、ますますゴンに惹かれていくこととなった。
今夜(2日)放送の第3話では、凪が隣人の小学生・うらら(白鳥玉季)とゴンと共に「イワシのフリッター」作りに挑戦。何気ない「食」の描写が、人と人をつなぐ重要な意味を持っているのも本作の魅力の一つだ。(編集部・石井百合子)