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エリートの人間狩り描く米映画『ザ・ハント』公開が白紙に

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画像はイメージ - iStock.com /Aude Barge / EyeEm / Getty Images

 米ユニバーサル・ピクチャーズが、9月27日に予定していた映画『ザ・ハント(原題) / The Hunt』の全米公開をキャンセルしたと、Deadlineほか各メディアが報じた。

 同作は、エリートたちが仕掛けたスポーツ感覚の“人間狩り”と、その獲物として捕らえられた人間たちの反撃を描いた作品とされている。米テキサス州エルパソやオハイオ州デイトンで起きた銃乱射事件を受けて広告キャンペーンが中止されていたが、ユニバーサルは公開自体の中止を決定した。

 ユニバーサルは作品の公式サイトで「私たちは今後も、こうした社会的な風刺スリラーに携わる、先見の明のある製作者たちの側に立ち、協力して映画を発信していきます。しかしながら、今は映画を公開するのに適切な時期ではないと考えています」と声明を発表。先月末にYouTubeで予告編が公開されていたが、そちらはすでに削除されている。

 また、この映画をめぐってはドナルド・トランプ米大統領が、タイトルにはふれていないものの、本作に関連付けてハリウッドに対するメッセージをTwitterに投稿。「ハリウッドこそ、すさまじい怒りとヘイトに満ちた人種差別主義者だ」と非難したトランプ大統領は「これから公開される映画は、混沌を引き起こす火種として作られている。自ら暴力を作り出し、他人を非難しようというんだ。彼等こそ真の人種差別主義者であり、わたしたちの国にとって、悪影響でしかない」とツイートしていた。(編集部・入倉功一)

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