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人はどう死ぬべきか?柄本佑主演『痛くない死に方』来夏公開

撮影現場の様子 - 主演の柄本佑(右)と高橋伴明監督
撮影現場の様子 - 主演の柄本佑(右)と高橋伴明監督 - (C) 「痛くない死に方」製作委員会

 在宅医療のスペシャリストである長尾和宏医師の著書「痛くない死に方」「痛い在宅医」が、『赤い玉、』『禅 ZEN』などの高橋伴明監督によって映画化され、『火口のふたり』『アルキメデスの大戦』などの柄本佑が主人公の在宅医師を演じることが明らかになった。

【画像】『痛くない死に方』撮影風景

 8月8日にクランクインした映画『痛くない死に方』は、患者と家族、医師の物語。医学の進歩に伴って延命治療が可能になった現代に、かつてあった自然な死はもはや存在しない。病院か、在宅か。人はどう死ぬべきなのか。死に方の選択肢は広がったはずなのに、人は死に方を選べないジレンマやアイロニーを抱えてはいないだろうか。映画は一見矛盾するようなこれらのことに向き合っていく。

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 65歳を過ぎたころから死というものを意識し始めたという高橋監督。自分はどのように死を迎えたいのか。思いを巡らせているときに在宅医療という言葉に出会い、胸を打たれた。「この映画は私の『死に方の提案』です」という高橋監督は、「この作品が遺作だと思って頑張ります」と強い意思を示している。

 公開は2020年夏の予定。映画の公式サイト(http://itakunaishinikata.com/)では、協賛金を募集している。(編集部・小松芙未)

映画『痛くない死に方』ストーリー

在宅医師の河田仁(柄本佑)の新たな患者は、末期の肺がん患者・井上敏夫。娘の智美の意向で、痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく、「痛くない在宅医」を選択したとのこと。しかし結局、敏夫は苦しみ続けてそのまま死んでしまう。 智美は河田に、「痛くない在宅医」を選んだはずなのに、結局「痛い在宅医」だった。それならあのまま病院にいさせた方が良かったのか、病院から自宅に連れ戻した自分が殺したことになるのかと、自分を責める。河田には突き刺さる言葉だった。 在宅医の先輩である長野浩平に相談した河田が突きつけられた現実とは……。

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