戸田恵梨香、朝ドラで15歳を演じ「息切れしました」
連続テレビ小説「スカーレット」の試写会が11日にNHK放送センターで行われ、現在31歳の戸田恵梨香がヒロインの15歳時を演じたことを振り返り、「カットと同時に息切れしました」と笑顔で明かした。
連続テレビ小説101作目となる本作は、焼き物の里・信楽を舞台に、男性ばかりの陶芸の世界で奮闘する川原喜美子(戸田)の波乱万丈の人生を描く物語。この日は、子役の川島夕空が幼い頃の喜美子を演じる第1週の試写が行われ、感想を求められた戸田は「夕空ちゃんが演じる喜美子が本当に魅力的で、その明るさと力強さに感動しました。私も負けないように頑張ります」とコメント。
戸田は「私も実際に滋賀の方々とお会いして、みなさんの心を背負っているんだ、朝ドラのヒロインをやるというのはこういうことなんだな、と」と決意を固めた様子。実際に陶芸の練習も行っているという戸田は「稽古をしているときから土とコミュニケーションを取ることが大事だと感じていて。土を練ることは力仕事なので、やはり男の世界だなと思いつつ、女性陶芸家としてやっていくことの壁の高さを感じながら、私も負けずにやらないと、と思いました」と思いを口にした。
女性アニメーターの活躍を描く、現在放送中の「なつぞら」との共通点があることについて聞かれた戸田は「当時は女性が前に立ってものを作るのは、難しい時代だったと思います。そんななか、女性も働く時代なんだということが描かれるのは『なつぞら』と一緒。あの時代の女性たちがいたからこそ、今の私たちがあることを実感するので、胸を張って演じたいと思います」と語る。
そんな本作では、15歳から50歳までの喜美子を演じることになるという戸田。15歳を演じた感想について「15歳って、元気だなと思いました」と笑いつつ「これから喜美子は大人の世界に揉まれていくわけですが、それでも子どもらしい姿を見せるところもたくさんあって。台本に『わーい!』と書いてあって、どう演じたらいいんだろうと自問自答しながら、実際に『わーい!』と大喜びをする芝居をやって、カットと同時に息切れしました」と振り返る。
続けて「31歳が15歳をやるとこうなる、というギャップを感じました。今は22歳を演じているのですが、まだ体力的に楽ですね。今は居心地よくやらせてもらっています。実は22歳のときも『わーい!』というセリフがあったんですが、これは『やったー!』に変えてもらいました」と明かした。(取材・文:壬生智裕)
連続テレビ小説「スカーレット」は9月30日~2020年3月28日までNHK総合ほかで放送予定(全150回)