横浜流星&飯豊まりえは幼なじみ!「大人になった」互いについて明かす
映画『いなくなれ、群青』(9月6日公開)で共演を果たした横浜流星と飯豊まりえ。劇中では過去を知る者同士の七草と真辺由宇という特別な間柄を演じた2人だが、実際にも出会いは10年近く前だったというから驚き。初めて出会ったのは横浜が中1、飯豊が小6の頃だったと明かす。
「雑誌の撮影でカップルの設定だったんですが、2人で観覧車に乗って、見つめ合ったりしなきゃいけなくて(笑)。でも、その頃の印象からまったく変わっていないです」と明かす飯豊。
一方、横浜は強烈なインパクトを受けたようだ。
「彼女は当時、トップモデルで、キラキラしてまぶしすぎるほどでした。僕は小6から仕事を始めたのですが、それまで会ったことのないようなタイプの人で、『なんだ、この人は?』と思うくらいだったんです。ハッピーオーラとでもいうのかな。彼女がそこにいるだけで、周囲の人まで明るくさせちゃう雰囲気があって、すごい人だと思ったのを覚えています」と振り返る。
仕事だけでなく、学校も一緒だったという2人は、「お互い大人になったよね」としみじみ。長い時間をかけて友人関係を築いた2人は、いまでは長所も短所も包み隠さず指摘し合える仲のようで、その関係性は撮影中も大いに役立った。
「今回、共演してみて気づいたのは、ちょっといい子過ぎるところかな。常に周りを気遣っていて、『大丈夫かな』と不安そうにしていることが多かったです。その度に『大丈夫、大丈夫』って声をかけていました」と語る横浜。
その指摘に「バレたか」という表情を浮かべた飯豊は「実は『大丈夫だよ!』って返してくれるのがわかっていたから、そう言ってもらって安心していたところもあります」と本音を明かした。
ところがそんなエピソードを話していた真っ最中、音声収録のために付けていた飯豊のマイクが衣装から外れ、ごとりと落ちてしまうハプニングが発生。
「あっ!」と動揺する飯豊を真っすぐ見据え、すぐさま「大丈夫だよ」と声をかけたのは横浜だった。
まさに2人の偽りない信頼関係をかいま見た瞬間。まるで映画の1シーンのような出来事だったが、一瞬にして見せた2人の息の合ったやりとりに、思わず目を奪われてしまった。
「(横浜が飯豊よりも)一つ年上だから、私にはお兄ちゃんみたいなんです。なんでも言い合えて、信用できる。こんな男性は周りになかなかいないので、貴重な存在です」という飯豊の言葉に横浜も黙ってうなずいていた。
真辺のまぶしすぎる真っすぐさに翻弄される七草。七草がいたからこそ、頑張れた真辺。演じた2人の関係性を知るほどに作品の味わいがより深まる。(取材・文:高山亜紀、写真:日吉永遠)